七福神をはじめとする「福の神」にまつわる三井家ゆかりの品々も並ぶ!三井記念美術館『国宝 雪松図と吉祥づくし』
編集部注目の歴史イベント
三井記念美術館では2022/12/1(木)〜1/28(土)の間、『国宝 雪松図と吉祥づくし』が開催される。
■三井記念美術館のコレクションを代表する品々が!

国宝 雪松図屏風 円山応挙筆 江戸時代・18世紀 三井記念美術館
三井記念美術館のコレクションを代表する国宝「雪松図屏風」を中心に、吉祥主題、すなわち長寿や子孫繁栄、富貴といった人々の願いを託されたモチーフが、どのように書画工芸へ取り入れられたのか、様々なジャンルの館蔵品をもとに通覧。また新年らしく、寿老人や大黒天などの七福神をはじめとする、福の神にまつわる三井家ゆかりの品々もあわせて展示。
江戸時代中期を代表する画家、円山応挙(1733–95)は、対象の写生をもとに「描かれたモチーフがその場に存在するかのような絵画」という新境地をもたらし、当時の京都を席捲するほどの人気を得た。三井記念美術館が所蔵する国宝の「雪松図屏風」は、応挙における写生の到達点とも言え、それゆえに「いかにリアルに描かれているか」といった迫真性や、奥行きを意識した構図など、空間構築性といった文脈で語られる機会が多い作品。しかし、「雪松図屏風」が実生活において用いられる際、何よりも期待されたのは「おめでたい絵画」としての役割ではないでしょうか。「松」という主題の持つ永遠不変、長命といったイメージや、きらびやかな金泥や金砂子すなごが演出する祝祭的な気分もまた、本作品を語るうえで欠くべからざる要素と言える。

七福神図 狩野養信筆 江戸時代・19世紀 三井記念美術館
本展覧会では「雪松図屏風」を、お正月らしい鶴や七福神といった、縁起のよい主題の館蔵品とあわせて展示することで、「おめでたい絵画」としての一側面に光を当てる。また、猫や瓜、牡丹など、あまり現代人には「おめでたい」イメージのないモチーフに関しても、かつてそれらが担っていた吉祥イメージを解き明かし、なぜおめでたいと見做みなされたかについて紹介していく。
【開催概要】
会期
2022/12/1(木)〜2023/1/28(土)開館時間
10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日
月曜日(但し1/9は開館)、年末年始12/26(月)〜1/3(火)、1/10(火)主催
三井記念美術館入館料
一般 1,000(800)円
大学・高校生 500(400)円
中学生以下 無料
※70歳以上の方は800円(要証明)。
※リピーター割引:会期中一般券、学生券の半券のご提示で、2回目以降は( )内割引料金。
※障害者手帳をご呈示いただいた方、およびその介護者1名は無料(ミライロIDも可)。入館
予約なしで入館可能。1階入口で消毒と検温のご協力を頂いています。
37.5度以上の熱がある方は入館をご遠慮いただきます。入館にはマスクをご着用願います。また、展示室内の混雑を避けるため入場制限を行う場合があります。
お問い合わせ先
050-5541-8600(ハローダイヤル)