乱世を生き抜きた名将・上杉景勝没後四〇〇年記念特別展「上杉景勝と関ヶ原合戦」【米沢市上杉博物館】
編集部注目の歴史イベント
米沢市上杉博物館で2023年5月27日(土)~6月25日(日)の間、没後四〇〇年記念特別展「上杉景勝と関ヶ原合戦」の後期展示が開催されている。
■上杉から見る天下分け目の戦い

長谷堂合戦図屏風(左隻)(最上義光歴史館蔵)【後期】
慶長5年(1600)9月の関ヶ原合戦は、豊臣氏から徳川氏へと天下の覇権が移るきっかけの一つとなった。合戦の発端は、徳川家康の主導する豊臣政権からの上洛要求を拒否し、家康の出兵を導いた上杉景勝にあった。景勝は美濃関ヶ原での戦いには加わっていないが、西軍の構成者として会津にあって奥羽に大きな影響を及ぼした。また、この抗争の結果、景勝は米沢に転封となり、270年余に及ぶ上杉氏と米沢の歴史が始まった。本展は、日本史上、また米沢の歴史にとって重要な意味を持つ関ヶ原合戦と景勝の関係を、景勝没後400年を機にふりかえる展覧会だ。
具体的には、豊臣政権における家康や景勝の位置、動向から関ヶ原合戦が生じた、すなわち景勝が上洛要請を拒否した事情を探る。また、奥羽に対する景勝の具体的行動を明らかにし、その意義を考える。山形の最上義光との関係だけでなく、奥羽全体へ視野を広げ、奥羽の動向、その合戦の意義などについて総体的に把握することを目指す。そして、景勝の動向を西軍の構成者の一人として、全国的視野で取り上げ、位置付け直していく。
【開催概要】
<会場>米沢市上杉博物館<会期>【後期】5月27日(土)~6月25日(日)