999段の石段の先に重要文化財5棟が「アイドルのように並ぶ」ナマハゲ伝説の神社!【行きづらい神社】
神社仏閣好きラノベ作家 森田季節の推し寺社ぶらり【第45回】
※移動には公共交通機関を利用しています。

さっそくナマハゲがお出迎え
■999段の石段を上り、たどり着いた先には…
寺社の中には地味なところも多いですが、稀に異様に写真映えするところもあります。秋田県男鹿市(おがし)の赤神神社五社堂(あかがみじんじゃごしゃどう)もそんな映える神社! 重要文化財が5棟真横に並んでる光景を初めて見た時は本当に衝撃的でした。さらにこの5棟は999段の石段の上にあります。しかもこの神社にやってきた5人の鬼が男鹿半島のナマハゲの起源伝承の一つにもなっているんです。情報盛りだくさん! これは行かねばと前日入りして秋田駅前に宿泊して、赤神神社へ向かいました。

鬼が積んだという伝説が残る石段
男鹿線の終点男鹿駅で降りると、門前という半島の奥地まで行くバスに乗車します。約40分乗車して終点の門前へ。門前というのは赤神神社五社堂とその別当寺院の入口を指す地名らしく、999段の石段を上ります。現在は神社ですが、本来は山岳修験の場だったことは明らかで、そのせいか一般的な神社とも寺院とも違う独特の空間でした。幸い、登山道は別に急でも長すぎるほどでもなく、無理をしなければスニーカーでも歩けると思います。
無事に五社堂に到着。壮麗な社殿も大伽藍も目にしてきましたが、高台に社殿を横並びにしている光景は本当に異様でした。ここに来ないと絶対に目にできません。

重要文化財が並ぶ五社堂。アイドルや戦隊ヒーローをイメージする方も
ですが、到着直後にさらなる異変が! 社殿の内側からカラスが飛び出てきました! 昔の写真を確認したところ、たしかに扉が開いている社殿があったのでその内側にいたようです。そのカラスは屋根の上に移動すると、こっちが去るまでずっと観察していました。神の使いなのか、社殿の中に不法侵入してる不届き者なのか、どっちなのかは不明です。飛び出してきたのが鬼やナマハゲだったら大変なことになったので、カラスでよかったです。
さて、ふもとに下りてきたものの次のバスが3時間ほどありません。まあ、帰りのバスの時刻が合わないことはわかっていたことなので、男鹿駅まで12キロ歩くことにしました。そんなに歩けるわけないだろうと思う人もいるかもしれませんが、海沿いの集落を一つずつ巡るように歩くので、道は原則平坦でそんなに大変ではありません。
それに疲れたらバスを待って、そこから乗ればいいので心理的にも気楽です。また、1キロ弱戻ったところが奇岩だらけの独特の土地で、その岩の一つがゴジラに見えるということからゴジラ岩と呼ばれていました。歩きながら観光もできます。
漁港を一つずつ巡りながら歩いていたら、結局バスが門前のバス停を発車するぐらいの時間に男鹿駅に戻ってこられました。苦痛を感じることなく12キロ歩き通せたわけです。隣接する「道の駅おが」で、ばったら焼きとか、もろこしといった秋田のお菓子らしきものを買って秋田駅に戻りました。

門前地区の潮瀬崎(しおせざき)と呼ばれる磯場にあるゴジラ岩。夕日の絶景スポットとしても人気