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尾張藩の政庁・名古屋城の歴史を見る 西の丸御蔵秘宝館 企画展『風薫る 殿の御庭』

編集部注目の歴史イベント


名古屋城西の丸御蔵城宝館は2022年4月23日(土)~6月12日(日)の期間、企画展『風薫る 殿の御庭』を開催する。名古屋城の二之丸は尾張藩の政庁かつ藩主の居住空間であった。築城当初は尾張藩初代藩主・徳川義直の儒教思想を反映した庭園を有していたが、江戸時代後期になると大改造が実施され、和風回遊式庭園へと変貌していった。本展ではかつて存在した大名庭園である二之丸御庭と下御深井御庭の姿を絵画を通して紹介する。


 

名古屋城 西の丸御蔵城宝館 企画展『風薫る 殿の御庭』

 

御城二之丸図 江戸時代 19世紀(天保13年(1842)以降) 1幅 名古屋城総合事務所蔵

 

 名古屋城二之丸御殿は、元和6年(1620)に初代藩主・義直が本丸御殿から移り住んで以来、尾張藩の政庁かつ藩主の居住空間となった。二之丸御殿の北側に造営された二之丸御庭は、当初は義直の儒教思想を反映した唐風庭園だったが、文政年間(1818~1830)になると10代藩主・斉朝による大改造が実施され、園池に築山や茶室を巡らせ、四季を彩る植栽を施した和風回遊式庭園へと変貌を遂げた。

 

 また、二之丸から水堀を挟んで北に造営された下御深井御庭は、自然豊かな景観を生かした庭園として、殿さまたちの憩いの場となっていた。

 

 企画展『風薫る 殿の御庭』では、江戸時代後期の二之丸御庭を描いた巨大絵図「御城御庭絵図」をはじめとした数々の資料から、名古屋城内にかつて存在した大名庭園である二之丸御庭と下御深井御庭の姿を紹介している。

 

 

御深井庭園真景図 江戸時代 19世紀 1幅 名古屋城総合事務所蔵

 

【開催概要】

<展覧会名>企画展『風薫る 殿の御庭』
<開催期間> 2022年4月23日(土)~6月12日(日)
      ※会期中は無休(ただし、催事等で変更になる場合があります。)

<開館時間>9:30〜16:30 
      ※ただし、本丸御殿へのご入場は16:00まで
<休館日> 会期中は無休 
<会場>名古屋城西の丸御蔵城宝館
    〒460-0031 愛知県名古屋市中区本丸1番1号

 

<観覧料>

大人 500円(450円){400円} 名古屋市内高齢者 100円 (90円){80円}
中学生以下 無料

徳川園との共通券 大人 640円 名古屋市内高齢者 160円

※( )内は30名以上の団体料金

※{}内は100名以上の団体料金

※身体障害者手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、愛護手帳(療育手帳)
精神障害者保健福祉手帳、医療受給者証(種別「難病患者」)、障害福祉サービス受給者証(種別「難病患者」)、地域相談支援受給者証(種別「難病患者」)、移動支援・地域活動支援受給者証(種別「難病患者」)をお持ちの方とその介護の方(必要に応じて2名まで)無料。

 

主 催 名古屋城総合事務所 名古屋城調査研究センター

 

展覧会公式サイト
 https://www.nagoyajo.city.nagoya.jp/special_exhibition/2022/04/20220423_1334.html

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