森アーツセンターギャラリーで世界最⾼⽔準のボストン美術館所蔵物を厳選した「THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語」開催
編集部注目の歴史イベント
武者絵は『平家物語』のような軍記物語や、武勇伝説に登場する英雄(ヒーロー)を描いた絵画のことを⾔い、江⼾時代には武者たちを描いた浮世絵が、⼈々の⼈気を博した。浮世絵の祖と⾔われる菱川師宣の時代から江⼾後期の歌川国芳、明治期の月岡芳年にいたるまで、多くの浮世絵師が武者絵を⼿掛け、源頼光、源義経、上杉謙信、武⽥信⽞などの武将のほか、スサノオノミコトの武勇、巴御前のような⼥武者の奮戦も数多く描かれた。
この度、森アーツセンターギャラリーにてボストン美術館所蔵 「THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語」が2022年1月21日(金)〜2022年3月25日(金)の期間で開催される。世界最⾼⽔準の日本美術コレクションを誇るボストン美術館所蔵品から厳選された武者絵118点が初出展される。また、平安時代の名⼑や中世に活躍した⼑⼯の名品などが、日本でまとまって紹介されるのは約半世紀ぶりとなる。
遠くボストンの地に所蔵される日本美術品に触れるまたとない機会となる。
クールで迫⼒のある武者絵118点。国貞、 国芳、 広重もすべて ⽇本初出展!

歌川国貞「茨鬼 戻橋綱逢変化」文化12年(1815)頃 Bequest of Maxim Karolik
世界有数の浮世絵コレクションで知られるボストン美術館の所蔵品から、菱川師宣、北尾政美、歌川国貞、歌川国芳、歌川広重、月岡芳年など、有名絵師の武者絵が物語の時代に沿って展示される。武者絵は伝統的に描き継がれたことで時代を超えて広く親しまれ、江⼾時代には歴史を彩ったヒーローたちが活躍する浮世絵が、⼈々の⼼をとらえた。ボストン美術館所蔵「THE HEROES 刀剣×浮世絵−武者たちの物語」では、武者絵と⼑剣の鐔(つば)に描かれた共通のイメージを解き明かしながら、さまざまなヒーローたちの活躍を紹介する。
ボストン美術館から半世紀ぶりに名⼑が多数里帰り

「太刀 銘 安綱」平安時代(11世紀) William Sturgis Bigelow Collection / All Photographs © Museum of Fine Arts , Boston
浮世絵版画のコレクションで広く名前が知られたウォリアム・S・ビゲロー氏のコレクションや、近年新たに加わった⼑剣の世界的コレクターとして知られるウォルター・コンプトン⽒の寄贈品などから、日本最古の名⼯といわれる安綱の銘が残る太⼑や、中世日本に多くの名匠を輩出した⻑船派の名⼑などが紹介される予定だ。そのほか、膝丸、蜘蛛切、薄緑などさまざまな名前を持つ源⽒の重宝「⼑ 折返銘 ⻑円(薄緑)」(平安時代・12世紀 個⼈蔵)をはじめ、国内所蔵の名⼑の特別出品も決まり、⼑剣ファンならずとも一見の価値アリといえる展示となる。
【開催概要】
主 催 日本経済新聞社、ボストン美術館、テレビ東京、BSテレビ東京、森アーツセンターギャラリー
開催期間 2022年1月21日(金)〜2022年3月25日(金)
会期中無休
開館時間 10 : 00〜20 : 00 (火曜日のみ17 : 00まで)※最終入館は閉館30分前まで
会 場
森アーツセンターギャラリー
〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
価 格
一般 2,100円
大学生・専門学校生 1,500円
高校生・小中学生 1,000円※事前予約制(日時指定券)
※未就学児は無料
※障がい者手帳をお持ちの方と介助者(1名まで)は日時指定券の半額
※お申込完了後のキャンセル、日時変更、払戻しはできません。
展覧会公式サイト
https://heroes.exhn.jp/