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成熟した“江戸の都市景観”を描く浮世絵や民衆絵画を展示する国立歴史民俗博物館 特集展示【「もの」からみる近世 『江戸のビスタ』】

編集部注目の歴史イベント

 国立歴史民俗博物館 第3展示室では特集展示「「もの」からみる近世 『江戸のビスタ』」展を2021年12月21日(火)から2022年1月30日(日)まで開催する。

 

― ビスタ(vista)とは、家並みや並木のある通りを遠くまで見通した景色のこと

 

歌川国輝 東都本町弐丁目ノ景 弘化(1844~48)頃 国立歴史民俗博物館蔵 江戸屈指の目抜き通りである本町通り。多くの商家が軒を連ねる中、 右手に式亭三馬が始めた化粧水「江戸の水」を商う店舗が見出せる。

歌川国輝 東都本町弐丁目ノ景 弘化(1844~48)頃 国立歴史民俗博物館蔵 江戸屈指の目抜き通りである本町通り。多くの商家が軒を連ねる中、 右手に式亭三馬が始めた化粧水「江戸の水」を商う店舗が見出せる。

 

 江戸時代後期、人口100万を擁する巨大都市に成長した江戸の街には、市街地の発展にともないいくつもの目抜き通りが形成され、とくに、正面に富士を見通す駿河町や日本橋を中心に南北に延びる通町などは、浮世絵師らが繰り返し名所絵に描く人気の画題であった。また、江戸市街地で大きな面積を占める大名屋敷の長大な長屋塀も、歌川広重の名所絵などの好画題となっていた。

 

歌川国貞 初春の駿河町 天保(1830~44)頃 国立歴史民俗博物館蔵

歌川国貞 初春の駿河町 天保(1830~44)頃 国立歴史民俗博物館蔵

 江戸後期の浮世絵風景画の成立には透視図法(線遠近法)的視覚の流入という絵画技術面での変革だけでなく、都市としての江戸の街の成熟やその特質も少なからず要因となっていたと考えられている。

 

 本展では、館蔵資料の中から、百万都市江戸のビスタを描く名所絵を特集し、浮世絵版画や民衆絵画の泥絵を通して、都市風景画の母胎となった江戸の都市景観について考察している。

 

【開催概要】

主 催 大学共同利用機関法人 人間文化研究機構 国立歴史民俗博物館
開催期間  2021年12月21日(火)~ 2022年1月30日(日)
     毎週月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館)
     年末年始(12月27日~1月4日)
開館時間  9 : 30〜16 : 30 (入館は16 : 00まで)
会 場
  国立歴史民俗博物館 第3展示室 特集展示室
  〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117
価 格
  一般600円、大学生250円、高校生以下無料 ※総合展示もあわせて観覧可能。
※障がい者手帳等保持者は手帳提示により、介助者と共に入館無料。 ※高校生及び大学生は、学生証等を提示のこと。
※博物館の半券の提示で、当日に限りくらしの植物苑に入場可能。 また、植物苑の半券の提示で、当日に限り博物館の入館料が割引になる。
公式サイト
 https://www.rekihaku.ac.jp/

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