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幕末偉人の「生き方」を学ぶ名言5選


 日本史上の偉人名を入力すると、その人物の名言が出てくる「偉人名言機能」を『歴史人』の公式LINEでは展開している(現状の登録偉人数は約300名)。掲載されている名言のなかから、今回は幕末の偉人たちが生き方について語った名言を紹介。激動の時代を生き抜いた偉人たちならではの、魅力的な言葉を解説していく。


 

偉人たちが生きる信条とした名言の数々

山口県光市にある伊藤公記念公園内にある、伊藤博文の銅像。旧伊藤博文邸前に、平成16年(2004)3月に建てられた。

 

伊藤博文 「いやしくも天下に一事一物を成し遂げようとすれば、命懸けのことは始終ある。依頼心を起こしてはならぬ。自力でやれ」

 

 総理大臣を4度務めた伊藤博文は、幕末から明治期にかけて多くの要職に就いているが、とりわけ「初代」となる要職に就くことが多かった。内閣総理大臣、枢密院議長、貴族院議長、立憲政友会総裁など、重要な職務を日本で初めて担い、後の時代に大きな影響を与えてきたといえる。その伊藤は、何より「自力」の重要性を説いている。伊藤は第一次長州征伐の際には、故郷である長州藩のために自ら挙兵し、高杉晋作らとともに藩政の主導権を掌握した経験を持つ。そして明治維新後も、重要人物のひとりとして多くの決断を下してきたからこそ、自力で動くことの大切さを説いたのだろう。

  

小松帯刀 「早まりて、事を破りたまうな」

 

 小松帯刀は、若くして薩摩藩の家老に抜擢された人物。公武合体を主導して政局への参加を図る藩主・島津久光と大久保利通、西郷隆盛という傑物たちの間で、重要な役割を果たした。この言葉は、小松帯刀について記された資料集の中に記された一節。血気盛んな志士が行き交う江戸に久光が上京するタイミングについて、熟慮した上での行動を求めていたと推測される。

 

山岡鉄舟 「力の及ぶ限りは善き方に尽くすべし」

 

 山岡鉄舟の言葉の中で、もっとも有名なもののひとつである「嘘を言うべからず」と同様に、人の在り方について説いた名言。これは、鉄舟が遺した『鉄舟二十則』の中に記されており、15歳の時に自らの生きる指針として記したとされている。後に、勝海舟と西郷隆盛による江戸城無血開城実現に向けて尽力した、鉄舟の人生観を表すような言葉といえる。

 

松平春嶽 「我に才略なく、我に奇策もないが、常に周りの意見を聞いて宜しいところに従う」

 

 最後の将軍である慶喜の側で、幕政の運営に尽力した松平春嶽。春嶽は幕府と朝廷のパイプ役となり、公武合体を推進するなど重要な役割を果たした。14代将軍家茂の継嗣決定に反対した際には謹慎処分を受けて、福井藩藩主の座を同族の茂昭に譲っている。その後は謹慎を解かれて、国政改革を主導する一人として活躍するが、明治政府樹立後は慶喜の助命嘆願を行うなど、自らの信念で行動するエピソードが多く残っている。

 

新島襄 「諸君の議論に、愛の油を加えよ」

 

 この言葉は「諸君よ、もし理論をもって是非を判別せんと欲せば、決して難しきにあらざるなり。しかれども諸君よ、願わくばその理論に愛の油を注ぎ、もってこれを考えよ」から一部を抜き出したもの。キリスト教の布教家として活動し、同志社大学を設立した新島は一人の教育者でもあった。アメリカで実際に目にしたキリスト教の活動に影響を受けて、国内での布教に尽力した新島は、コミュニケーションの中に必要な潤滑油について説いたのかもしれない。

 

 

 今回は政治家、藩主、教育者など、様々な立場の偉人が遺した名言を紹介してきた。現代に生きる私たちも学ぶことができるような普遍性を備える一方で、それぞれの言葉が人物の魅力をも伝えているといえる。

〈偉人名言機能・年号機能が楽しめる歴史人公式LINE〉

歴史人の公式LINEでは、戦国武将や幕末の志士など日本史上の偉人約300名の人名を入力すると、その人物の名言が出てくる名言機能を楽しむことができる。

 

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