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【ランキング】時代を超えて対決したら、もっとも強いと思う剣豪は?〈第6位~10位〉


 歴史人の公式LINEで集計した独自のアンケートをもとに、「時代を超えて対決したら、もっとも強いと思う剣豪」の第6位から10位を発表。歴史史料やマンガなどで知られる剣豪たちの中で、もっとも強いイメージを持たれている人物は誰なのか?


中世から幕末まで時代を超えて剣豪をランキング

 

菩提寺である高幡山金剛寺(東京都日野市高幡)に立つ土方歳三の銅像。また、同寺には歳三と近藤勇両雄の碑も立てられている。

 

第6位 上泉信綱 投票数:81票

 

 戦国時代に、無二の剣豪として知られた上泉信綱(かみいずみのぶつな)が第6位に。信綱に関しては現存する確実性の高い史料が少ないため、師匠や学んだ流派については諸説ある。当時の評価が伺い知れるエピソードとしては、自らが編み出した新陰流兵法の披露に関するものが挙げられる。上野国・箕輪城主であった長野業正に仕えた後で、信綱は諸国の剣豪を訪問し、対戦しながらその名声を高めていった。そしてその後、当時の将軍であった足利義輝(よしてる)と、正親町(おおぎまち)天皇の前で妙技を披露したという記録が残っていることから、当代でも指折りの剣豪であったことがわかる。

  

第7位 土方歳三 投票数:80票

 

 新撰組の中でも指折りの実力者として知られる、土方歳三が第7位に。多摩郡日野宿石田村(現在の東京都日野市)に生まれた歳三は、義兄である佐藤彦五郎宅の道場で天然理心流の剣を学び、のちに試衛館に入門。通常は6~7年ほどかかる、天然理心流の中位目録を2年弱で取得したというから、類稀なる才能を持っていたことは間違いない。副長として隊を率いる一方で、「局中法度」(きょくちゅうはっと)をまとめるなど組織マネージメントでも活躍しており、多才な人物であったと考えられる。

 

第8位 近藤勇 投票数:30票

 

 第8位も新撰組の主要人物がランクイン。土方歳三は「鬼の副長」として隊の規律を保つ役割を果たしていたが、近藤は局長として上に立ち、隊全体を統率した。若い頃には、家に押し入った強盗を追い払い、深追いしようとする家族を諫めたという落ち着いた判断力を見せるエピソードが残っている。近藤は、土方と同様に天然理心流を学んだ剣士であり、威厳のある風貌だったというが、試衛館時代からの生え抜きで同じく新撰組で活躍した永倉新八からは、「蛮骨をもってならしただけ」という辛辣な評価も残っている。

 

第9位 佐々木小次郎 投票数:23票

 

 小説、マンガなどで広くその名を知られている佐々木小次郎が第9位。上泉信綱と同様に、その存在を裏付ける史料が少ないため、生誕地その他謎に包まれた部分がいまだに多い。その名前ですら「巌流」(がんりゅう)、「小次郎」など史料によりばらつきがあり、どれが本当か分かっていない。ただ、さまざまな文献に宮本武蔵と巌流島で対決し、敗れて亡くなったことが記載されているため、その点に関しては事実のようだ。

 

第10位 吉岡清十郎 投票数:9票

 

 吉岡清十郎は、江戸初期に京都で隆盛を極めた吉岡道場の主。ただ、吉岡家の歴史書である『吉岡伝』によると「清十郎」なる人物に関する記述はなく、その名は宮本武蔵の足跡を養子であった宮本伊織が記した『小倉碑文』に登場する。『吉岡伝』には近しい年代で、吉岡直綱(なおつな)という人物が登場することから、直綱が清十郎を指すものと推測されている。吉岡流は足利将軍家を指南したほどの流派であり、その当主であった清十郎の実力は相当なものだったと思われる。

 

 

●集計方法:歴史人公式LINEで、2021年6月29日から、2021年7月9日までに選択式のアンケートを実施。期間内に集計された、約1000票を集計してランキング。

 

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歴史人編集部れきしじんへんしゅうぶ

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「古代日本の都と遷都の謎」今号では古代日本の都が何度も遷都した理由について特集。今回は飛鳥時代から平安時代まで。飛鳥板蓋宮・近江大津宮・難波宮・藤原京・平城京・長岡京・平安京そして幻の都・福原京まで、謎多き古代の都の秘密に迫る。遷都の真意と政治的思惑、それによってどんな世がもたらされたのか? 「遷都」という視点から、古代日本史を解き明かしていく。