【ランキング】もっとも名言を検索された戦国時代の武将は?〈第6~10位〉
歴史人の公式LINEでは、日本史上の偉人名を入力すると名言が出てくる「偉人名言機能」を展開している(現状の登録偉人数は約300名)。この検索結果から、今回は1年間でもっとも検索された戦国武将をランキング形式で発表。数多く検索された戦国武将のうち、第6位から10位を名言とともに紹介する。
組織マネージメントに役立つ名言を発した武将は?

宮城県仙台市の仙台城址(青葉山公園内)にある「伊達政宗公騎馬像」。騎馬像の前からは、仙台市街を一望できる。
第6位 伊達政宗 検索回数:271回
「禍は内から起こるもので外からくるのではない」
第6位には、戦国武将の中でも人気の伊達政宗がランクイン。政宗と言えば、弟・小次郎との関係が悪く、母・義姫に毒を盛られてしまうなど、本来ならば安らげるはずの家族を相手に、並々ならぬ苦しい思いをしてきたことで知られている。そんな政宗が発した上の言葉には、説得力がある。ある日、家臣に対して『家中に恨みを抱く者がいると敵と内通し、そのうち家中の団結に乱れが生まれてしまう。そして、最終的に敵につけこまれて、家が滅びることが多い』と語った。自らの身をもって家中の問題を経験してきた政宗は、一家の長として、家臣の不満や発言にも注意して耳を傾けていたようだ。
第7位 真田信繫 検索回数:268回
「部下ほど難しい存在はない」
大坂の陣などでの勇敢な活躍で、人気の高い真田信繁(幸村)が第7位に。この言葉には、いったいどのようなニュアンスが込められているのだろうか? 信繁はかつて人質として過ごした時期があり、のちに関ヶ原の戦いでは東軍についた兄・信之と異なる西軍に父・昌幸とともにつくなど、難しい立ち位置を迫られた経験を多く持っている。そんな信繁が、人の表面ではなく本質を見ていたことは想像に難くない。信繁の他の言葉では「夢をつかんだ者より、夢を追っている者の方が時に力を発揮する」という言葉が残っている。他の武将や部下を、常にフラットな目で見ることにより、本質を見抜いていた信繁ならではの視点といえるだろう。
第8位 上杉謙信 検索回数:257回
「武士は馬を我が足と思い、弓槍を左右の手と定め、敵を撃つ刃は己の心と考え、常に武道をたしなむことが、本意の核心である」
今回のランキング中で、もっとも武将らしい(?)言葉を発したのは上杉謙信。記録で確認できるだけでも、70以上の合戦を戦い抜いてきた謙信が武道の大切さを説くのは、当然かもしれない。初めて戦に出たのも10代の頃であり、若いうちから合戦を勝ち抜く術を考えていたと考えられる。
第9位 石田三成 検索回数:222回
「大義を思うものは、たとえ首をはねられ瞬間までも命を大切にして、なにとぞ本意を達せんと思う」
関ケ原の戦いに敗れた石田光成が、京都の町を引き回されている最中に遺したと伝わる言葉。警護の人間に光成が水を所望したところ、水がなかったため干柿が差し出された。体に悪いゆえ食べるのを断ると、「もうすぐ首をはねられるのに、食べ物を断るのはおかしい」と警護の者に笑われてしまう。そこで光成はこの言葉を発し、自らの大義への想いを垣間見せたという。豊臣秀頼と、豊臣家を守り抜くという光成の真面目で強い意志が感じられるフレーズだ。
第10位 毛利元就 検索回数:212回
「一芸もいらず、能もいらず、遊もいらず、履歴もいらない。ただ日夜ともに武略、調略の工夫をすることこそ肝要である」
武士の本懐を説くような言葉を発したのは毛利元就。元就自身は、儒学を学び、文学を好み、『源氏物語』の講釈を受けるなど多大に文化的な一面を持っていた。ただ、それも武士の基本ができていればこそ。基本を忘れて諸芸に溺れれば、たちまち武士としての道を失ってしまうと元就は説いているのだ。
今回は家臣のマネージメントや、武士としての在り方など、さまざまな視点から語られた言葉を紹介してきた。どれも戦国時代から伝わる言葉だが、現代に生きる我々にも共感できる部分があるように感じられる。次回は、注目の第1位から5位を発表していくので、ぜひこちらも読んでみてほしい。
●集計方法:歴史人公式LINEの偉人名言機能で、2020年2月6日から、2021年2月5日までに検索された偉人名を集計してランキング。
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