×
日本史
世界史
連載
ニュース
エンタメ
誌面連動企画
通販

寺院空間を彩る江戸の名絵師の名宝が並ぶ相国寺承天閣美術館『若冲と近世絵画』

京都画壇の名宝を楽しむ


十八世紀の京都では、多くの絵師たちがその腕を振った。今回、相国寺承天閣美術館では相国寺と深いかかわりのある京の絵師たちの絵画を中心に展示をする特別展『若冲と近世絵画』が行われる。相国寺、また日本人ならだれもが知っている鹿苑寺(金閣寺)と慈照寺(銀閣寺)を代表する近世障壁画を中心に、寺院空間を彩った作品群が楽しめる特別展を開催予定だ。


 

第一章 伊藤若冲と相国寺

《釈迦三尊像》伊藤若冲筆 三幅 絹本著色 江戸時代 明和二年(一七六五) 相国寺蔵

《釈迦三尊像》伊藤若冲筆 三幅 絹本著色 江戸時代 明和二年(一七六五) 相国寺蔵

 第一章では伊藤若冲の「釈迦三尊像」などの作品を通じ、相国寺の僧侶と絵師達の交流の軌跡を追う。特に、京都市中の大部分を焼き尽くし、京都に大きな爪痕を残した天明の大火(一七八八年)関連の資料と、その後に再建された相国寺方丈を彩った、原在中による杉戸絵も展示。相国寺僧と京絵師たちの災害からの復興に向けた軌跡を見ることができる。

 

第二章 天明の大火とその復興

《相国寺方丈杉戸絵》 原在中筆 鳳凰図 三十六面のうち 板地著色 江戸時代 相国寺蔵

《相国寺方丈杉戸絵》 原在中筆 鳳凰図 三十六面のうち 板地著色 江戸時代 相国寺蔵

 第二章では、天明の大火(一七八八年)によって伽藍の大部分が灰燼に帰した相国寺と、その相国寺の伽藍再建にて活躍した当時の絵師達の作品を展示している。

 

第三章 金閣寺、銀閣寺の障壁画

《鹿苑寺大書院障壁画》 伊藤若冲筆 菊鶏図襖絵 重要文化財 五十面のうち 紙本墨画 江戸時代 宝暦九年(一七五九) 鹿苑寺蔵

《鹿苑寺大書院障壁画》 伊藤若冲筆 菊鶏図襖絵 重要文化財 五十面のうち 紙本墨画 江戸時代 宝暦九年(一七五九) 鹿苑寺蔵

 第三章では相国寺派寺院を彩ってきた絵師達の個性あふれる名品のうち、鹿苑寺からは伊藤若冲の重要文化財、鹿苑寺大書院障壁画五十面を、そして慈照寺からは与謝蕪村の描いた方丈上官之間の障壁画「山水人物図」を展示している。また、池大雅や円山応挙など、十八世紀の京都画壇を彩る絵師達の画技もあわせてみることができる。
 相国寺、鹿苑寺(金閣寺)と慈照寺(銀閣寺)を代表する近世障壁画を中心に、寺院空間を彩った作品群を見ることができる。

 

第四章 十八世紀の京都画壇の名宝

 第四章では、円山応挙も慈照寺銀閣へ仏画を奉納するなど、その交流を知ることができる。

 

【開催概要】
主 催 相国寺承天閣美術館 日本経済新聞社 京都新聞
協賛:一般財団法人萬年会 鹿苑寺 慈照寺
協力:MBS
開催期間  2021年【Ⅱ期】8月1日(日)~ 10月24日(日)
休館日   7月26日(月)~ 7月31日(土)
開館時間  10:00~17:00(入館は16:30まで)
会 場  相国寺承天閣美術館
    〒602-0898 京都府京都市上京区今出川通烏丸東入
価 格  一般800円
(65歳以上・大学生600円 中高生300円 小学生200円) ※一般の方に限り、20名様以上は団体割引で各700円
公式サイト https://www.shokoku-ji.jp/museum/exhibition/jakuchu/

KEYWORDS:

過去記事

歴史人編集部れきしじんへんしゅうぶ

最新号案内

歴史人 2021年10月号

秘密のしきたり、序列、給料、床入り、事件…徹底解明

江戸時代の象徴であった「江戸城」と「大奥」とは何だったのか─ 徳川家康から15代続いた江戸幕府。その象徴は江戸城であった。そこは将軍が大名と謁見する「表」、将軍の生活の場であり、多数の役人たちが公務を行う「中奥」、将軍の正室が居住する「大奥」が存在した。今回の特集は、知られざる将軍の日常生活、諸大名との公式行事から、大奥女性の生活、さらに幻の4代目江戸城天守の実態まで、最新研究でわかった江戸城、将軍、大奥のすべてを明らかにする。