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【ランキング】幕末の偉人で友達になってみたい人物は?〈第1~5位〉


 歴史人の公式LINEで集計したアンケートをもとに、「幕末の偉人で友達になってみたい人物」を発表。前編に続いて後編では、第1位~第5位の人物を紹介する。小説などでおなじみの偉人たちの中で、もっとも親しみやすさを感じさせた人物は、いったい誰なのか?


第1位は圧倒的な票数を獲得したあの偉人!

 

高知県高知市浦戸桂浜に立つ、坂本龍馬の銅像。昭和の初めに高知県の青年有志が募金活動を行い、当時の金額にして約2万5千円を集めて建立した。

 

第1位 坂本龍馬 投票数:233票

 

 幕末維新の立役者の一人である、坂本龍馬が他と圧倒的な差を付けて第1位に。飾らない人柄と圧倒的な行動力で、男女両方から支持を集めた。子供の頃の龍馬は泣き虫で、周りからもからかわれるような子供だったという。その龍馬がのちに、諸藩の橋渡し役となって日本を動かしていくとは、いったい誰が想像しただろうか? 藩士に限らず、あらゆる人物の言葉に耳を傾けて新政府綱領八策を考案し、新政府が向かうべき方向を示したことからも、コミュニケーション力の高さがうかがえる。偉人というよりも、一人の人間としていまなお人気を集めている。

  

第2位 土方歳三 投票数:125票

 

 第2位は「鬼の副長」で知られる、新撰組副長・土方歳三。その通称のとおり、新撰組の隊士に対しても厳格な態度で臨んだエピソードが数多く残っている。初代局長であった芹沢鴨の寝込みを襲った殺害などは、その最たるものかもしれない。しかし、実際には人間味のある逸話も残っている。歳三の最後の戦場となった函館戦争では、小姓として従事していた市村鉄之助へ、自らの写真を故郷へ届けることを依頼する。そうすることで鉄之助の身を守ろうとしていたのだ。しかし鉄之助は、歳三とともに箱館の地で戦い抜くことを希望する。すると、歳三は凄まじい怒りを見せ「命令に従わなければ、ここで討ち果たす」と言い、鉄之助を強引に故郷へ向かわせる。五稜郭から離れていく鉄之助を、歳三が城の窓から長い間見守っていたというエピソードから、厳しくも温かいその人柄が伝わってくる。

 

第3位 徳川慶喜 投票数:113票

 

 激動の幕末の立役者の一人である、徳川慶喜が第3位に。攘夷と開国の間で板挟みとなりながら、大政奉還などの大きな決断を行い、その後の日本に大きな影響を与えた。戊辰戦争で謹慎の身になり、その後解除されたのちは、意外にも多趣味な暮らしを送っていたことで知られている。狩猟・鷹狩・囲碁などを日々楽しむ生活だったというから、さまざまな事柄に関心があったのかもしれない。さらに明治時代に入ってからは、当時まだ目新しかった自転車を手に入れて、サイクリングを楽しみ、コーヒーも嗜むなどやはり新しもの好きな一面を見せている。

 

第4位 渋沢栄一 投票数:100票

 

 現在放送中の大河ドラマ「青天を衝け」の主役として、注目を集めている渋沢栄一が第4位に。現在のみずほ銀行やサッポロビールなど、国内の錚々たる企業の生みの親として活躍していたことからも、コミュニケーション力が高く魅力的な人物であったことがうかがえる。渋沢の名言として知られる「公益となるほどの私利でなければ真の私利とは言えない」という発言からは、より良い社会への意識が非常に高い人物であったことが伝わってくる。

 

第5位 勝海舟 投票数:83票

 

 勝海舟と言えば、幕臣の立場で江戸城の無血開城を実現したエピソードが思い浮かぶ。薩摩・長州・土佐藩を中心とした新政府を代表する西郷隆盛を相手に交渉を行い、円滑に城の引き渡しを行った手腕は、今回紹介した偉人の中でも指折りに違いない。ちなみに、第3位の一橋慶喜は戊辰戦争後に徳川氏ゆかりの地である静岡で長い間暮らすことになるが、その裏には慶喜の身を案じた勝海舟の差配があったといわれている。

 

 

●集計方法:歴史人公式LINEで、2021年6月29日から、2021年7月9日までに選択式のアンケートを実施。期間内に集計された、約1000票を集計してランキング。

 

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歴史人編集部れきしじんへんしゅうぶ

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「古代日本の都と遷都の謎」今号では古代日本の都が何度も遷都した理由について特集。今回は飛鳥時代から平安時代まで。飛鳥板蓋宮・近江大津宮・難波宮・藤原京・平城京・長岡京・平安京そして幻の都・福原京まで、謎多き古代の都の秘密に迫る。遷都の真意と政治的思惑、それによってどんな世がもたらされたのか? 「遷都」という視点から、古代日本史を解き明かしていく。