【偉人メシ】真田幸村が食した鶏肉の味噌漬けを令和版に大胆アレンジ!“きじま流”簡単アレンジ・レシピ「焼鳥と干し柿 くるみ味噌和え」
偉人メシ
誰もが毎日元気に過ごすために欠かせないことの1つが、食事!それは今も昔も変わらない生きていくための大切な習慣です。「偉人たちが食べていたご飯を食べてみたいけど、昔のままの作り方でもおいしいのかな……」そんな不安を解決してくれるのが人気料理研究家のきじまりゅうたさん!令和版にアレンジした栄養満点&映える『偉人メシ』に、親子でチャレンジしてみよう!

料理研究家 きじまりゅうたさん
歴史人Kidsのみなさん、こんにちは、料理研究家のきじまりゅうたです!
古(いにしえ)の人たちの料理を通して当時の暮らしや歴史に触れるこの企画、いっしょに偉人たちに思いを馳(は)せながら、親子でおいしい料理作りに挑戦していきましょう!
■智将に味わってほしい、くるみ味噌と干し柿の旨味
大坂の陣で豊臣方につき、大坂城に真田丸という出城を築いて徳川軍に善戦、そして大坂夏の陣では家康をあと一歩のところまで追いつめた真田幸村。
幸村の出身地は長野上田です。狩りが盛んで鉄砲名人も多かったとのことですが、実は私も縁があって上田の猟師さんの見学によく出かけています。山菜とり、きのこ狩り、狩猟と山を歩き回る猟師の皆さんの健脚っぷりはすごいですし、私などはすぐに迷子になってしまうような山の中でも何がどこにあるかをしっかり覚えているのです。この地で幸村の逞しさが育まれたのだと実感しました。
上田で食べて美味しかったのが、今回のアレンジ料理の肝となる「くるみ味噌」。干し柿をプラスすることで甘みを出し、戦に疲れた智将を甘い味でもてなしたいと思います。
くるみ味噌、そしてくるみと干し柿、青じそを和えることで絶妙な味わいが楽しめ、ご飯はもちろん、お酒のつまみにもよく合います。親子でぜひチャレンジしてみてください!
■“きじま流”簡単アレンジ・レシピ「焼鳥と干し柿 くるみ味噌和え」

焼鳥と干し柿 くるみ味噌和え
【材料】 鶏もも肉:1枚 塩:小さじ¼ くるみ:20g(くるみ味噌分)・10g(和える分) 干し柿:20g 青じそ:3枚 [A] 味噌:大さじ1.5 みりん:大さじ½
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【作り方】
❶ くるみ:20gをすり鉢ですりつぶして[A]を混ぜ、「くるみ味噌」を作る。

好みのすりつぶし具合を探してみてね!
❷ 干し柿を薄切りにする。

干し柿が滑らないように注意して切ろう!
❸ 鶏もも肉を一口大に切り、塩を振ってグリルで5分ほど焼く。
❹ くるみ味噌と鶏もも肉、くるみと干し柿を和え、ちぎった青じそを和えれば完成!

よーく混ぜてね!
歴史人2023年3月号より
監修/永山久夫
ながやま ひさお/1932年福島県生まれ。食文化史研究家。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究も行う。新聞や雑誌、テレビなどでも活躍中。
料理監修/きじまりゅうた
きじま りゅうた/1981年東京都生まれ。料理研究家一家の三代目。男性のリアルな視点から家庭料理を提案している。NHK「きじまりゅうたの小腹すいてませんか?」を始め、
テレビや雑誌等を中心に活躍中。
編集:杉田俊人 撮影:渡部聡 スタイリスト:吉岡彰子