【週末、島根旅】小学生お城博士 勇斗くんと行く!石垣のひみつ発見旅 in 松江城
歴史人キッズが地元の魅力を紹介します!
全国の歴史大好きキッズたちが自分たちの得意・好き分野の歴史的魅力スポットを紹介する新企画!「歴史は好きだけど全国に足を運ぶのは難しい・・・」という歴史人キッズたちと一緒に楽しむことができるように歴史人Kidsチャンネルと連動して魅力を紹介していきます。
今回、地元の魅力を紹介してくれたのは…
■全国125城を巡り、日本城郭検定準1級の資格をもっている小学校4年生の勇斗です!

お城博士の勇斗くんを紹介するよ!
―歴史人Kidsを読んでいるみんなへ自己紹介をお願いします。
初めまして。歴史好きな皆さんとつながれてワクワクしています!ぼくは、お城が大好きな小学4年生、中村勇斗(なかむら はやと)です。約6年前に東京から島根県松江市に引っ越してきました。これまで100冊以上のお城に関する本を読み、全国125城を巡り、昨年は日本城郭検定準1級に合格しました。
お城は大きいけれど、ぼくの夢も大きいです。将来は、全国のお城を研究し、地震や天気についても研究し、お城とその周りに暮らす人々を災害から守ることができる人になりたいです。
―勇斗くんが一番好きな歴史分野は何ですか?
石垣、山城、戦国武将の生き方です。
―勇斗くんが〝歴史愛〟をもって、取り組んでいることを教えてください!

小2の時に作った〝オリジナル『100名城カルタ』〟です!
幼稚園年長の頃からお城に夢中になり、今まで全国125城のお城巡りをしてきました。この数は日々更新中!
小学校2年生では夏休みの自由研究でオリジナル「日本100名城カルタ」を作成。同じ年の冬に、松江歴史館(松江市殿町)に展示をしてもらいました。
3年生では、第21回 城の自由研究コンテストに参加。「ぼくの石垣ひみつ図鑑」という作品で佳作を受賞しました。同じ年の冬にパシフィコ横浜で開催された「お城EXPO2022」と松江歴史館で約2か月間、展示してもらいました。さらに、日本城郭検定準1級に挑戦し、合格しました!
4年生では、松江武者行列に子ども武者として参加したり、山城登城グループの皆さんとの山城トークライブを開催したり、より多くの人にお城を好きになってもらおうと思って活動しています。
―歴史を好きになったきっかけの出来事って覚えていますか?
ヒーローが好きで、6歳の時に祖父に薦められた大河ドラマを見て、戦国武将の生き方や戦いの舞台となったお城に興味を持ったことがはじまりでした。
人生で初めて訪れたお城は、戦国大名・毛利元就が築いた吉田郡山城跡(広島県安芸高田市)。縄張りや遺構から武将の生き方を感じられ、タイムスリップした気分になれました。そこから週末や長期休みにお城巡りに行くようになりました!
―勇斗くんは東京から島根に引っ越してきたと聞きましたが、歴史の楽しみ方は変わりましたか?
6歳の頃に東京から引っ越したタイミングでちょうどお城が好きになりました!
東日本は素晴らしい土のお城が多い一方で、西日本は石垣の名城が多い印象です。
島根に引っ越したことで、石垣のお城と出会いやすくなりました!
■お城も石垣も魅力たくさん!厳選した3つのポイントを紹介します!
―勇斗くんが考える、お城や石垣の魅力って何ですか?
【お城の魅力】

並ぶとお城の大きさがよく分かる!
①武将の賢さが分かる!
例えば、小田原城は、関東ローム層でツルツルした滑りやすい土を活かして敵が攻め込みにくいんだよ。地形をよく理解して築城しているなと感じたよ!
②実はとても身近な存在!
全国に2万5千~5万を超えるお城があると言われているよ。
一生かかっても制覇できないほどたくさんあるよね!
③眺め◎町巡り◎健康◎!
それぞれの地域の魅力を感じられる!例えば、小田原城下の鈴廣かまぼこがとても美味しかったよ!
【石垣の魅力】

松江城の石垣のひみつを教えてくれたよ!
①石垣に詰まった知恵・勇気・根気は言葉では言い表せないほど!
何百年も前に、時に危ない場所の石切り場から石を切り出して、運んで、積み上げた人たちの知恵や勇気がすごい!お城の土台となる重要な石垣を担当し、何年もやり続ける粘り強さにはぼくも勇気をもらえたよ。
②石垣は人のよう!
大きさ、色かたち、産地など、1つ1つ違う石がピッタリな場所で他の石と組み合わさって建物を支えているんだよ。人間も1人ひとり違うけれど、周りの人たちと協力することで大きなこともできる。必要ない石はないし、必要のない人もいないと思うんだ。戦いや一国一城令で破却された石垣や災害で 崩れた石垣、復興中の石垣を見ると、それに関わる人たちのことを想像して、胸がアツくなるな~!
③石垣は人の支えになっている!
時代が進んで誰もお城を使わなくなっても、お城の周りで生きる人たちは戦争や地震など悲しい時にお城に励まされてきたんだよ。例えば、広島城の焼けた石垣、熊本城の飯田丸五階櫓の奇跡の1本石垣など。そんな石垣をぼくは1時間でも2時間でも眺めていられるんだ!
■夢は「お城やその周りに暮らす人々を災害から守る」こと!

武者行列に参戦!もっと知識や仲間を増やしたい!
―歴史以外で好きなことやがんばっていることはありますか?
・好きな教科は算数
・高速道路と電車
城巡りをする中で、日本全国の地理に自然と興味が湧き、図書館でいろんな本を借りて読むようになりました。本のおもしろさに気付き、月に50冊は読書していると思います。
それから、地形や名産品なども調べ、毎回のお城巡りプランはぼくが立てて、お父さんとお母さんにプレゼンしています。
―小学生のうちに達成したい目標はありますか?
・日本城郭検定1級に合格して、知識を広げたり深めること。
・お城好き・歴史スキの仲間を増やすこと。
有名じゃなくても、魅力的な城(跡)や町はたくさんあります。でも、お城を維持していくにはパワーもお金も必要。ぼくが訪れた地域の良さやお城の面白さを伝えて、歴史好きな仲間と一緒にお城を守っていきたいです!
―将来の夢は何ですか?
最近、地震や異常気象が多く、お城だけでなく、人の被害も大きいです。その度に、ぼくはとても辛い気持ちになります。お城に加えて、地震や天気について研究して、早めに予測したり、減災・防災したりして、お城とその周りに暮らす人々を災害から守ることができる人になりたいです。
■お父さんに聴きました!歴史人キッズへの子育て術

松江城の魅力をイキイキと語ってくれました!
―子育てをするうえで大切にしていることがあれば教えてください。
日々たくさんの方々に支えられていることを自覚し、一人ひとりの方々への感謝の気持ちを大切にすることです。
―歴史を好きになったのはお父さんお母さんの影響ですか?
きっかけは勇斗がお伝えした通りです。両親とも歴史に詳しいわけではありません。息子に教えてもらいながら、家族みんなで歴史を楽しんでいます。
―勇斗くんが「歴史好きでよかった!」と思う瞬間ってどんな時ですか?
好奇心や探究心に満ち、日々イキイキ過ごしている姿を見られる時です。また、好きなことを通して、今回の歴史人Kidsをはじめ、様々な方々とのご縁や挑戦する機会をいただき、息子の世界が広がっていることに心より感謝しております。
勇斗くん、中村家の皆さん、ご協力ありがとうございました!