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【偉人メシ】信長がの好物を令和版に大胆アレンジ!簡単アレンジ・レシピ“きじま流”『鶏だし湯漬け』

偉人メシ


誰もが毎日元気に過ごすために欠かせないことの1つが、食事!それは今も昔も変わらない生きていくための大切な習慣です。まだ、今のようにハンバーガーやカレーライスが日本に無かった頃、「教科書に登場するの〝あの〟偉人は、どんな料理を好み、どんなご飯を食べていたんだろう?」そんな疑問を解決するのが、偉人メシです。


 

 

歴史人Kidsのみなさん、はじめまして!料理研究家のきじまりゅうたです。

 

高校時代から日本史はわりと好きでしたが、料理を通じて古(いにしえ)の人たちの暮らしや歴史に触れることができるということで、とても楽しみな企画です。

 

いっしょに偉人たちに思いを馳(は)せながら、親子でおいしい料理作りに挑戦していきましょう!

※火を使うので、必ず保護者の方と一緒につくってね!

 

 

■鶏スープだしの旨みをプラスした、現代風湯漬け

 

今回は、大人気の戦国武将・織田信長の勝負メシ「焼き味噌湯漬け」のアレンジ料理です。

 

武芸の稽古(けいこ)に戦にと日々体力を使っていた信長。

汗で失われた塩分を身体が欲しがるため、塩辛い料理が好きだったといわれています。

もしかすると、湯漬けにもたっぷり味噌をのせて食べていたのかな……などと、想像は広がりますね!

 

現代の私たちの味覚で考えた場合、味噌の味だけでも十分おいしいです。

そこに、ひと手間!動物性のうま味を少しプラスすればさらに味に深みが増します。

 

湯漬けの白湯を、鶏肉を煮込んだスープに変えて、だしのうま味が加わるようにアレンジしてみました。

 

 

“きじま流”簡単アレンジ・レシピ「鶏だし湯漬け」

きじま流カンタン極旨レシピ「鶏だし湯漬け」

 

【材料(2人前)】

 玄米(五分搗きの玄米):2合分

 細ネギ:3

 生姜:1/2

 鶏手羽元:3本 

 焼き味噌(上記):適量

 〈A〉水:500ml 酒:100ml 塩:小さじ1/4

 〈B〉八丁味噌:大さじ4 酒:大さじ2 砂糖:大さじ1

 白すりごま:大さじ1/2

 おろし生姜:小さじ1/2

 

 

【作り方】

①玄米を炊く

五分づき(五分精米)玄米をボウルに入れ、流水で一気に洗って水を捨てる。

再び水を注いでとぎ、にごりがなくなるまでとぎ上げる。

ザルに上げて水気を切り、再度ボウルに戻し、水:400mlを加えて冷蔵庫で5時間ほど置く。

色が変わるまでしっかりつけるのがポイント!

炊飯器か鍋で通常通り炊飯する。

 

 

②鶏出汁をとり、具を作る

鍋に手羽元と薄切りにしたしょうがと〈A〉を入れて火にかける。

煮立ったらアクを引き、フタをして吹きこぼれない程度の火加減で20分煮る。

火が強いと吹きこぼれるので注意してね!

粗熱が取れたら(指で触ってやや温かい程度)、肉を取り出して裂く。

中身はとてもあついよ!

煮汁をこして、火にかけて温める。

 

 

③焼き味噌を炙(あぶ)る

〈B〉を混ぜて、木べらなどに塗りつけ、直火であぶる。

やけどには十分注意してね!

 

ご飯に、鶏肉と小口切りにしたネギと味噌をのせ、スープをかければ出来上がり!

 

“きじま流”『鶏だし湯漬け』の完成!

 

 

料理をしたことがなくても、レシピ通りにやれば簡単に作れますので、ぜひ織田信長の生きた時代を想像しながら楽しんで作ってみて下さいね!

信長にも食べてみてもらいたい、喜んでくれると嬉しいな~!

 

 

歴史人2021年11月号「偉人メシ」より


監修・文:永山久夫

ながやま ひさお/1932年福島県生まれ。食文化史研究家。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究も行う。新聞や雑誌、テレビなどでも活躍中。

 

料理監修:きじまりゅうた

きじま りゅうた/1981年東京都生まれ。料理研究家一家の三代目。男性のリアルな視点から家庭料理を提案している。NHK「きじまりゅうたの小腹すいてませんか?」を始め、テレビや雑誌等を中心に活躍中。

 

編集:杉田俊人 撮影:渡部聡 スタイリスト:吉岡彰子

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きじまりゅうたきじまりゅうた

きじま りゅうた/1981年東京都生まれ。料理研究家一家の3代目。男性のリアルな視点から家庭料理を提案している。NHK「きじまりゅうたの小腹すいてませんか?」を始め、テレビや雑誌等を中心に活躍中。

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