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天下人・ノブナガくんが「現在の性加害問題」を斬る!─戦国三大天下人が現代に転生⁉─

三大天下人が“今”を斬る【第七回】


ノブナガくん、ヒデヨシくん、イエヤスくん。かつて戦国乱世を制覇し、天下人となった3人の戦国武将が“現代に蘇り、時勢について語ったら”……。はたしてどんなことを語るのだろうか? 今回はノブナガくんに「性加害問題」について語ってもらった。


 

■昔はもっとムチャクチャだった。戦国時代の当たり前は当然、現代では通用しない

 

 

お歴 『3大天下人くんが今を斬る!』、司会のお歴です。三大天下人が現世に舞い降りて、現代のニュースを語らい、率直な意見を披露する対談企画、今回は第三回、テーマは「現在の性加害」問題です。2022年はこれ以外にも映画界や政界などでも性加害、セクハラ問題が多数報道されていましたね。やはり疫病や戦争やらで閉塞する社会情勢を反映しているのかもしれません。いかがでしょうか、ノブナガ様

 

ノブナガくん 銀座のホステスちゅうのは、遊女屋とは違うのか? 酒を飲む場所か。まあ、女がおって酒を飲ませる店なんてのは、室町のころからあるがや。「洛中洛外図屏風」にも描かれとるしな。京都は遊女屋が多かった。だが、ワシはさすがに行かんがや。そんなとこ行ったら、普通に暗殺されるがや。

 

ノブナガくん

 

お歴 殺伐としてますねえ、戦国時代。最近だと、香川氏は3年前に高級バーのホステス相手に胸を揉んだりブラジャーを剥ぎ取ったりの乱暴狼藉を働いたという報道もありました。多くのドラマやCMから降板、億単位の違約金が発生するという噂もありますが、12月の復帰も噂されています。世間からのバッシングはまだ続いていますね。

 

ノブナガくん まあのう、今の御時世ではなかなか許されんのだろうが…正直、昔はもっとムチャクチャだったがや。戦国当時の男女関係なんか、細かく説明するだけで一発アウト。結婚だって基本は「政略結婚」だからの。気を抜いたら嫁にも殺されかねんしなあ。基本は男尊女卑だし、扱いも悪かったからのう。まあ、猿(ヒデヨシ)のとこみたいに、嫁が強いとこもあったんだろうが、ほっとんどは夫側が殿様なのは当たり前だからのう。比喩的に殿様じゃなくて、ガチの殿様だから、そりゃ女房の方もムチャクチャされても我慢するがな。多少やらかしても、誰も気にしないし、そんなん当たり前のことだったからな。

 

お歴 私個人としましては、戦国時代に生を受けなくてよかったとしか思えませんねえ……。

 

お歴

 

ノブナガくん 日本で女性の人権を唱えたのは明治から昭和にかけてのフェミニスト・平塚らいてうの時代からだから、1911年だもの。大正時代だがや。その前の戦国時代や江戸時代なんて、人権という意味では完全に無法地帯だも。そもそも戦国武将にジェンダーについて聞くのは完全に明後日の方向見とるで、あかんがや。稚児もおったしの。日本書紀のころから男色はあったわけだし、衆道文化は戦国時代には当たり前。衆道がタブー視されるのは明治後期に入ってから。だからといって、戦国時代に多様性があったわけじゃない。現代の人権意識やLGBTQの概念なんかはカケラもないがや。同列に見てはいかんのよ。歴史の中では様々な変化が起きてきて、今に至っておる。まあ、個人的には時代関係なく女をはべらせて、嫌がるものを無理にどうこうってのは好かんがな。

 

お歴 単純に昔はこうだったから、とか現代だからこうあるべき、という単純な話ではないですよね。

 

ノブナガくん 現代の人間は江戸時代は平和だったとか言い出すけど、普通に人死には昔のほうがデラ多いからな。女子なんかはロクな扱いではなかったわけだし、普通に生きにくい時代だがや。庶民の娘は売り買いされるわ、武家の子女に生まれたとしても、政略結婚の道具扱いだからな。そもそも、ワシは正室と側室合わせて9人もおったんだから(諸説あり)。濃姫(のうひめ)なんか美濃の斎藤道三(さいとうどうさん)の娘だしのう……(尾張と美濃の協調を図るための政略結婚)。側室も勢力のある豪族の娘やら家臣の娘、自由恋愛って何?って感じだがや。それでも戦国や江戸時代が良いのかのう。女に手を上げるなとか、女性は守るものみたいな概念が生まれるのは相当後の話で、大和魂とかそういうのは明治や大正のころだがや。侍は誇り高いとか、そういうのないから、戦国時代。女は子を生み、男は戦って領地を広げて…。

 

お歴 ストップ、ストップ、ノブナガ様、現代のコンプラアウトな方向に向かってると思います。

 

ノブナガくん つまらんのう。まあ、何にしても、生きている時代に合わせていくのも社会性だからな。現代、令和だっけ、そこでは香川殿がやらかしたことは罪だったわけじゃ。昭和の頃はまだ大丈夫だったとか、そういう話ではないのだよ。歌舞伎役者として名を馳せても、一発で地に落ちるわけだがや。というか、歌舞伎役者って、昔は士農工商の下で…。

 

お歴 また、危ない方向に! ホント、この手の話は今だと完全アウトな事案が多いですねえ……。

 

ノブナガくん 仕方ないがや。時代は変わるもんだがや。絶対は、絶対にない! 考え方も、生き方も変わってしかるべきもの。昔はできたけど今はダメってのに、対応していかないと香川殿のように足元をすくわれる事になるんだがや。十分反省してほしいもんだな。

 

ノブナガくん

 

お歴 やっちゃいかんことはやらん、ということですね。ありがとうございました! 

 

※この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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ノブナガくん、ヒデヨシくん、イエヤスくん。それと司会者「お歴」。現世に舞い降り、時勢について語る。

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