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現代に転生した天下人・ノブナガくんが「ウクライナ侵攻」を語ったら?

三大天下人が“今”を斬る【第一回】


ノブナガくん、ヒデヨシくん、イエヤスくん。かつて戦国乱世を制覇し、天下人となった3人の戦国武将が“現代に蘇り、時勢について語ったら”……。はたしてどんなことを語るのだろうか? 今回はノブナガくんに「ウクライナ侵攻」について語ってもらった。


 

■まさかのノブナガくんがプーチンへ助言⁉

 

 

お歴 はじまりました、『3大天下人くんが今を斬る!』、司会の“お歴”です。三大天下人が現世に舞い降りて、現代のニュースを語らい、率直な意見を披露するわけですが、うまいことしゃべってくれるんでしょうか。第一回のテーマは「ウクライナ侵攻」問題です。戦国時代の方々ですからね、ガチで命のやりとりをしていた武将の方々は、現代の戦争をどう見ているのでしょうか。どうなんですか、ノブナガ様。

 

ノブナガくん

ノブナガくん 話のフリが雑なんじゃ、このうつけが。

 

お歴

お歴 そうですね……、まずは概要を。ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻で、その争いの歴史は長いです。散々モメた挙げ句、2022224日、ロシア大統領のウラジミール・プーチンがウクライナでの軍事作戦を開始すると述べた演説を公開。ウクライナの首都キーウ近辺を含む、ウクライナ各地で砲撃や空襲が開始されました。ウクライナ大統領のウォロディミル・ゼレンスキーは同日に戒厳令を発布、戦争状態に入りました。

 

ノブナガくん 先に仕掛けたのは大国のロシアで、攻められたのがウクライナ、ということだな。

 

お歴 開戦のキッカケはそうですね。ただ、両国には歴史的に長い因縁があります。それだけで本が書けてしまう分量なので割愛しますが、開戦当初は物量ともに上回るロシアが瞬殺で勝利すると思われていたところ、ウクライナが全力で抵抗、半年以上にわたって戦闘が続いています。

 

ノブナガくん

 

ノブナガくん 桶狭間合戦のときは今川義元軍は約25000。わしは約4000の軍勢で清州城(きよすじょう)を出発し、中島砦へと進軍、カチコミをかけた。あのときはわし自らが先頭に立って突っ込んだものよのう。ウクライナのゼレンスキーも、さすがに前線にはいないようだが、軍服を着て士気を鼓舞しておる。総大将自らが声を上げるのは重要だろうな。さらにプーチンの兵の集め方がなってない! わしの兵はよく訓練を積んだ兵だから強い、ロシアのように急に兵を集めても勝てないぞ。兵を集めようにも集められない事態にもなりかねない。

 

お歴 ノブナガ様は、その当時27歳ですか。血気盛んという感じですね。ゼレンスキーは44歳ですから、今の時代の国家元首としては若いです。

 

ノブナガくん ゼレンスキーは元コメディアンだしな。若かりし頃、大うつけと呼ばれたわしと似ているような、似ていないような。わしは流石に股間で洋琴(ピアノ)の演奏などしておらぬがな。判官贔屓ではないが、小国が大国に挑みかかるところは、好感が持てるのう。

 

お歴 ノブナガ様的にはウクライナを応援する感じなんですかね。

 

ノブナガくん 先に手を出したのはロシアだろ。やられたらやり返すだろ、普通。駿河の今川義元はたびたびわしの領地に攻めてきていた、だから一矢報いるためにやり返してやったんだ。

 

お歴 ロシアはウクライナで大虐殺を繰り広げているという話もあります。この点では、ノブナガ様はロシアっぽいですけどね、比叡山の焼き討ちなど……。

 

ノブナガくん

ノブナガくん 比叡山焼き討ちなあ…あれはなあ…現代のコンプライアンス的には、やりすぎかのう。まあ、戦国時代だから。わしが寺領を横領したから大騒動になったんだが、向こうは向こうでわしを包囲して殺しにくる算段だったからのう。結果的に焼き討ち、徹底破壊となったわけだが、確かにこれはプーチンのやり方に似とるのう。

 

お歴 比叡山焼き討ち時点のノブナガ様は38歳。桶狭間の頃より領地も拡大し、天下人直前だったわけですから、大国ロシアに近い心持ちだったんですかね。

 

ノブナガくん もちろん自分の地位で対応は変わるわ。わしはあの頃はイケイケだったからのう。しばらく後になるが本能寺の変が起きちゃうわけだし、あんまりやり過ぎるとしっぺ返しは来るかもしれんのう。プーチンも気をつけないといかんがや。臣下にキンカン頭(明智光秀)がおるかもしれんしの。是非に及ばず。

 

お歴 ノブナガ様的には、この戦争、どう収まると見ていますか?

 

ノブナガくん

ノブナガくん しらんがな。強いほうが勝つのが戦国時代だったが、現代の戦争は情報戦やら“でじたる”やら、よう分からん。わしは新しい兵器は好きだ。鉄砲も当時としてはうまく使ったと思う。今、わしが前線で指揮を取るなら、ドローン隊を組織して徹底的にやるだろうなあ。もちろん、新しいものを駆使するには実戦を想定した、相当な訓練が必要じゃ。鉄砲を使ったときも兵たちにだいぶ訓練させたぞ。ただ、ウクライナは完全に潰されるまでは負けを認めんだろう。ロシアに対抗するのは、全ヨーロッパという図式にもなりかねん。中国の動向も気になるしの。実際のところは、もう世界大戦になっておるんじゃないかな。疫病(コロナ)もまだ流行っておるし、情勢は刻一刻と変わっておる。日の本のおるなら関係ないと考えてはいかんだろう。世界の動きにしっかり気を配り、考えることが重要だな。まあ、世界の民はとにもかくにも、我々を崇敬して、影後にても、あだに思ふべからず。我々ある方へは足をもささざるやうに、心もち簡要に候。

 

お歴 とにかく「このノブナガを崇敬し、影でもあだおろそかに思ってはならぬ。信長のいたほうへ足も向けないほどの心がけが重要だ」とは、ほんとに偉そうですね、ノブナガ様。プーチンもそんな心持ちなんですかね。

 

ノブナガくん だから、しらんがな。おぬしは基本が雑じゃ。人を用ふるの者は能否を択ぶべし、何ぞ新故を論ぜん。

 

お歴 「人を用いる者は、才能の有無で選ぶべきだ。奉公年数の長さで論ずべきではない」ですか。司会が怒られたところで、今回はおしまいにしましょう!

 

※この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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