×
日本史
世界史
連載
ニュース
エンタメ
誌面連動企画
通販

今も残る備中松山藩の革命児【山田方谷】の足跡

日本の成長に大きく貢献した岡山の偉人・山田方谷のゆかりの地めぐり


備中松山藩が生んだ偉人「山田方谷」。藩政改革を成し遂げ、明治維新後は日本の近代化に「思想」面で大きな影響を残した逸材として知られる。彼の指針は渋沢栄一や明治・大正に教育者として偉大な足跡を残した三島中洲によって、日本の成長に功績を残すこととなった。その故郷・岡山県内には山田方谷ゆかりの場所が現在も残る。かつて備中松山藩を中心として栄えたこの地には方谷の遺光を感じることができる。


 

【岡山県 山田方谷ゆかりの地MAP】

山田方谷ゆかりの地MAP

 

430mに浮かぶ天空の城塞

備中松山城

[住所]岡山県高梁市内山下1 ☎0866-22-1487

 

備中松山城

 

雲海から顔を出す壮観な城は話題のスポット。日本の現存天守のうち唯一の山城であり、古くは交通の要所として争いの場となった。方谷が出仕した松山藩の本拠である。高地にある山城で戦用の城とされる。

 

 

高梁誕生150年の節目に開館

山田方谷記念館

[住所]岡山県高梁市向町21 ☎0866-22-1479

 

山田方谷記念館

 

方谷を顕彰する施設として2019年2月に開館。展示は「儒学者への道」「備中松山藩の藩政改革」「教育への情熱」の3つのテーマに分けて方谷の生涯を紹介。時代に沿った貴重資料を観覧できる。

 

 

山田方谷が育てた教育者

三島中洲生家跡碑

[住所]岡山県倉敷市中島576

 

三島中洲生家跡碑

 

山田方谷の一番弟子といわれ、二松學舎創立者である三島中洲の生家跡に立つ碑。方谷の「牛麓舎」に14歳で入門し陽明学を学ぶ。備中松山藩に仕え、幕末の難局時には方谷とともに藩のため尽力した。

 

 

戊辰戦争の悲壮な一幕の場

旧柚木家住宅(西爽亭)

[住所]岡山県倉敷市玉島3丁目8-25 ☎086-522-0151

 

旧柚木家住宅(西爽亭)


旧柚木家住宅(西爽亭)

 

瀬戸内海随一の港町「玉島」の武家屋敷で藩主の滞在地となっていた。方谷も何度も訪れた記録も。戊辰戦争で迫る新政府軍から松山藩の助命を乞い、藩士・熊田恰(くまたあたか)が切腹した場
であり、〝武士道の人〟として語り継がれる。

 

 

終焉の地に立つ記念館

大佐山田方谷記念館と方谷庵

[住所]岡山県新見市大佐小南323-3 ☎0867-98-4059(記念館)

 

大佐山田方谷記念館


方谷庵

 

方谷は晩年、母の故郷である小阪部の地にて生家・西谷家を再興させるため暮らした。この地には方谷の生き様を感じることができる記念館に加え、方谷が外祖父母を弔うために自らで設計した茶室風建物「方谷庵」が立つ。

 

 

幕末の有識者が創立した学校

興譲館

[住所]岡山県井原市西江原町2257-1 ☎0866-62-0124

 

興譲館

 

初代館長・阪谷朗廬(さかたにろうろ)は渋沢栄一と親交が深く、現在は県内屈指の伝統校となっている正門には栄一が揮毫(きごう)した「興譲館」の扁額が残る。阪谷は久坂玄瑞(くさかげんずい)などとも親交があり、幕末の思想に影響力をもつ人物であった。

 

 

孤高を貫いた昭和の偉大な漢詩人

阿藤伯海旧居

[住所]岡山県浅口市鴨方町六条院東2385 ☎0865-44-9255

 

阿藤伯海旧居

 

大正から昭和の漢詩人・阿藤伯海の生家跡を中心に広がる公園。園内には日本最初の軍師・吉備真備(きびのまきび)の碑や伯海が愛した梅園「流芳(りゅうほう)の丘」がある。現在は文化活動、会議、研修の場として地域の交流地となっている。

 

監修・文/安藤優一郎

 

【山田方谷のキセキをめぐる旅】
山田方谷について知りたい人はこちらをチェック! 観光やイベント情報も紹介。
[公式WEB]https://www.kurashiki-tabi.jp/yamada-houkoku/

KEYWORDS:

過去記事

安藤優一郎あんどうゆういちろう

1965年千葉県生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。主な著書に『渋沢栄一と勝海舟』(朝日新聞出版)、『幕末の志士渋沢栄一』(エムディエヌコーポレーション)、『明治維新 隠された真実』、『河井継之助 近代日本を先取りした改革者』(ともに日本経済新聞出版)など。

最新号案内

歴史人 2022年 2月号

鎌倉殿と北条義時の真実

022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』特別企画! 主人公・北条義時とは何者か? 知られざる義時の前半生から源平合戦、鎌倉殿の誕生と源頼朝の死、 宿老13人と義時の関係は? クライマックスである朝廷と激突した承久の乱まで。 これを読めば、2022年大河ドラマの歴史のすべてが分かる!