映画『巨大蛇行剣と謎の4世紀』がTBSドキュメンタリー映画祭2025にて公開!
2025年3月14日より、「TBSドキュメンタリー映画祭2025」が全国6都市で順次開催される。なかでも注目を集めているのが、映画『巨大蛇行剣と謎の4世紀』だ。日本の古代史研究における歴史的大発見の裏側に迫った本作の見どころと、監督・山﨑直史氏がこの作品にかける熱い思いをお届けする。
■「謎の4世紀」解明の手がかりとなる富雄丸山古墳の大発見!

ⓒTBS
2022年、奈良市の富雄丸山古墳で2メートル37センチに及ぶ巨大蛇行剣が見つかった。東アジア最大の蛇行剣の発見は世間を驚かせ、同時に発見された鼉龍文盾形銅鏡とともに“国宝級の発見”とも言われている。日本で古代国家が形成され始めた時期でありながら文書などが残っておらず、今なお実態がわかっていない“謎の4世紀”に造られたとみられており、謎の解明に一歩近づいたとあって多くの研究者や歴史好きが期待を寄せる大発見となった。この時代に一体何があったのか。巨大蛇行剣は、なぜ、そして、どうやってつくられたのか……。その発掘調査の一部始終に密着したのが本作だ。

世紀の大発見が続き、注目を集めている富雄丸山古墳。
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「子どもの頃から歴史・考古学が好きで、TBSテレビ入社後も『いつか歴史・考古学に関する企画を…』と胸に秘めてきました。そんな中、入社18年目に遭遇した、富雄丸山古墳での巨大蛇行剣と鼉龍文盾形銅鏡の発見の一報。奈良県立橿原考古学研究所や奈良市のご厚意で、1年以上に及ぶ独占密着取材が許可され、『報道特集』での2回にわたる放送は多くの好評の声をいただくことができました」と、山﨑監督はコメントを寄せている。
「巨大蛇行剣という前代未聞の出土品の保存処理過程を記録した文化的にも貴重な映像を後世に遺したい」という思いから始まったこのプロジェクト。『報道特集』においてカットされた未公開映像に加え、多くの考古学者らへ追加取材が行われた。奈良県立橿原考古学研究所における精緻な保存処理の様子を描くだけでなく、巨大蛇行剣がつくられた意味や“謎の4世紀”の姿にも迫った構成になっているという。

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間違いなく、日本の古代史が変わる大きな転換点となった富雄丸山古墳での発見とその後の調査を映像作品として世に送り出した山﨑監督に、制作を通じて感じたことや作品への思いをお聞きした。
「日本という国はどうやって形成されていったのか……。長年ずっと興味を持っていたことを巨大蛇行剣を通して取材、映画にすることができました。“謎の4世紀”は、日本で初期国家が形成された時期にも関わらず、わかっていないことが多い時代。私たちの祖先は当時の超大国である中国や、朝鮮半島の国々と対峙しながら、どのような社会を生きていたのか。古代史のロマンに思いを馳せるとともに、その謎を解明するべく地道な作業をつづける研究者たちの真摯な姿をぜひご覧ください!」
TBSドキュメンタリー映画祭2025は、3月14日(金)
TBSドキュメンタリー映画祭2025 開催概要
◯ 東 京|ヒューマントラストシネマ渋谷 |3月14日(金)〜4月3日(木)
◯ 大 阪|テアトル梅田 |3月28日(金)〜4月10日(木)
◯ 名古屋|センチュリーシネマ |3月28日(金)〜4月10日(木)
◯ 京 都|アップリンク京都 |3月28日(金)〜4月10日(木)
◯ 福 岡|キノシネマ天神 |3月28日(金)〜4月 10日(木)
◯ 札 幌|シアターキノ |4月5日(土)〜4月11日(金)
公式HP:https://tbs-docs.com/2025/
主催:TBSテレビ