“家康、千代田城入城”スペシャル! 東京・千代田で辿る徳川家康の足跡
Mummy-D&KOHEI JAPANの遠い目症候群#02
■江戸っ子気分でほろ酔いに…… 豊島屋酒店で一献!
(by Mummy-D)
最後に我らが向かったのが、豊島屋酒店。三河屋さんと同じく江戸から続く老舗の酒舗、豊島屋さんがピカピカのKANDA SQUAREにオープンした江戸東京モダンな立ち飲み店です。
豊島屋さんはなんと三河屋さんよりもさらに古く、創業は徳川幕府開府よりもさらに早い1596年!! 慶長元年だよ太閤秀吉生きてるよ!うーん、なんか麻痺して来た(笑)。豊島屋さんは元々初代の豊島屋十右衛門さんが神田鎌倉河岸で酒舗兼一杯飲み屋さんを始めたのがルーツっていうから、今流行りの「角打ち」みたいなもんかなあ? 最古の酒屋、居酒屋のルーツとも言われてるそうな。
そんな豊島屋さん、東村山の酒造さんとは、僕らのフェスにお酒『屋守(おくのかみ)』を出してもらったり、逆に豊島屋フェスに我らがDJがプレイしに行ったりと実は浅からぬ縁があるのです。
16代社長の吉村さんが直々にお店のアピールと僕らの接待をしてくださったのだが、いかんせんお互い距離感が掴めず当初ちょっと硬かったか。そりゃそうですよね、おじさんラッパー風情が二人も急に現れて立ち飲みさせろってんだから(笑)そんでも最終的には和やかでとっても幸せな雰囲気になってしまった。何故か?
お酒とおつまみがめっちゃ美味しかったからである。
わはははは!すんげえ単純。ぎこちない会話より、「ウマい!」の一言と笑顔よね。やっぱ醸造酒と食材の組み合わせの妙ってスゴイわ。創業当時のメニューを再現した豆腐田楽、焼き豆腐ですよ? 焼き味噌ですよ? 素朴な食材ばかりなのに、本当に日本酒とよく合うんだよね。びっくりした。これだけ飽食の現代だってのに、究極に美味しいものは昔の人の方が知っていたということか? チーズ系のおつまみもこれがまたピッタンコで、我ら兄弟卑しくも、一口食べるたびに「うんま!」「うめえ…涙」なんてやってたら社長もどんどんお酒を勧めてくれて、最終的にかなり盛り上がってしまった。

美味しいお酒とおつまみをいただき、最初は少し緊張気味だった場の雰囲気が一気にほぐれた。もしかしたら、江戸っ子たちもこうして酒を酌み交わしながら仲を深めていたのかもしれない。

あまりの美味しさに、思わず笑顔に。話が弾み、お酒もすすむ。
ちなみに豊島屋さんの看板商品『金婚』は神田明神のオフィシャル御神酒(おみき)。マサカドパイセンも400年以上上手く丸め込まれているのだから、オレらのような若輩者がコロッとやられてしまうのも、無理もなかろう……などと言い訳しつつ、ちょっと目尻下がり気味に遠い目です。

「豊島屋酒店」にて。「金婚」は明治天皇の銀婚式を祝って命名された。明治神宮、神田明神という東京二大神社の御神酒として納められている唯一のお酒である。他にも歴史と伝統ある酒屋ならではのこだわりのお酒が目白押し。 撮影:Mummy-D
■歴史が息づく千代田の魅力はまだまだこんなもんじゃない!
(by Mummy-D)
千代田区散歩、皇居東側を軽く歩いただけでこれだけの採れ高です。さすが日本の中枢と言うべきか。やはり創業400年超の老舗がざらにあるのって、日本の商店、企業がお金儲けだけじゃなくて「ものづくり」の精神に重きを置いて来たからなんだろうなあと、つくづく。この後神田『みますや』さんで一献パートの動画撮影。千代田区観光協会W女史と痛飲。番町、麹町方面など西側、第二弾もやりましょーなどと盛り上がったのでした。

大河ドラマ『どうする家康』もいよいよ終盤。徳川家康が繁栄させ、多くの人々が行きかったかつての江戸、そして受け継がれる文化と伝統に想いを馳せて、遠い目……。
「家康、千代田城入城」公式HP
https://visit-chiyoda.tokyo/ieyasu/