【偉人メシ】冬のあったか簡単レシピ!明智光秀が愛した妻の手料理「汁講」を大胆アレンジ!
偉人メシ
誰もが毎日元気に過ごすために欠かせないことのひとつが、食事!それは今も昔も変わらない生きていくための大切な習慣です。「偉人たちが食べていたご飯を食べてみたいけど、昔のままの作り方でもおいしいのかな……」そんな不安を解決してくれるのが人気料理研究家のきじまりゅうたさん!令和版にアレンジした栄養満点&映える『偉人メシ』に、親子でチャレンジしてみては?
■偉人が愛した食事を令和版にアレンジしてみよう!

料理研究家 きじまりゅうたさん
歴史人Kidsのみなさん、こんにちは、料理研究家のきじまりゅうたです!
古(いにしえ)の人たちの料理を通して当時の暮らしや歴史に触れるこの企画、今回もいっしょに偉人たちに思いを馳(は)せながら、親子でおいしい料理作りに挑戦していきましょう!
■寒くなるこれからの季節にピッタリの鍋「汁講」
今回は本能寺の変で織田信長を討った男・明智光秀の妻の愛情料理「汁講」、その現代風の味付けに挑戦してみたいと思います。
招かれたお客はそれぞれの家からご飯を持参し、ホスト役の家主が汁(鍋料理)を用意してもてなす、現代でいう“鍋パーティー”を催して親睦を深めていたとは驚きですね。
また、貧しかった光秀の顔を立てるため、自らの髪の毛を売って豪華な食材を調達した奥様・熙子(ひろこ)さんの内助の功(夫を支える妻の働き)にも心を打たれます。
そこで今回は、熙子さんはもちろんのこと、日々頑張っている全ての女性に食べてほしいという思いで、トマトとチーズを使って令和の時代の味付けにアレンジしてみました。玉ネギとかぼちゃの甘味、そして程よい苦味と酸味が混ざり合い、ビーフシチューのような深い味わいが食欲をそそります。
具材を切って煮込むだけの簡単レシピなので、ぜひ身近な女性たちに感謝を込めて、おもてなししてみてはいかがでしょうか。
■感謝のおもてなし「汁講」のアレンジレシピ

〝きじま流〟汁講のアレンジレシピ
【材料】(6人分) イノシシ肉 (あるいは豚ロース薄切リ/※写真は豚ロース薄切り):300g 里芋:300g かばちゃ:300g 天津甘栗(皮むき済):100g 玉ネギ:1/2個 水:1ℓ トマトジュース:500㎖ 八丁味噌:大きじ6 ビザ用チーズ:適量
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【作り方】
①里芋は皮をむいて、1cm幅の半月切りか輪切りにする。
かばちゃ、玉ネギは1cm幅のいちょう切りにする。
天津甘栗は大きければ割る。豚肉は2cm幅に切る。

全て食材がそろったら火にかけていこう!
②里芋と玉ネギを鍋に入れて水を注いで火にかける。
煮立ったら、かぼちゃと甘栗と肉を入れ、フタをして15分煮る。
③具に火が通ってきたら八丁味噌を溶き、トマトジュースを加えて煮る。
器に盛り、チーズを散らす。

トマトジュースの応用術にもなりそう!
チーズがトロッととろけたら・・・完成!
2021年12月号『歴史人』より
監修/永山久夫
ながやま ひさお/1932年福島県生まれ。食文化史研究家。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究も行う。新聞や雑誌、テレビなどでも活躍中。
料理監修/きじまりゅうた
きじま りゅうた/1981年東京都生まれ。料理研究家一家の三代目。男性のリアルな視点から家庭料理を提案している。NHK「きじまりゅうたの小腹すいてませんか?」を始め、
テレビや雑誌等を中心に活躍中。