歴史上の人物を四柱推命で鑑定!第73回~真田幸村~
アタマが良すぎて真面目で超慎重派! 関ヶ原では救われた命でも、大坂夏の陣での討死は本望?
〇とっても家庭的!でも浮気性?
「正財」は男性にとって結婚の星。結婚運に恵まれ、家庭的。一人の女性を愛し続ける誠実性を持っている。一方、上記でも説明したように、「沐浴」は浮気性の星。1人の女性では満足できず、次々と手を出してしまう。そんな一見相対する星を持っている幸村だが、その真相のほどはどうだったのだろう。
幸村の正室は、竹林院で、大谷吉継の娘と言われる。そのほかに、側室として、隆清院(豊臣秀次の娘)、堀田興重の娘、高梨内紀の娘がいたという。またさらにその他に九度山で百姓との間に1男を儲けている。今とは時代が違うため、この事実を持って浮気性と断定することはできないが、1人の女性では満足できないものの、それぞれの女性を生涯のパートナーと思い、大切にしたものと予想される。女性達にとって最高の夫だったことだろう。
今回の鑑定結果について、真田幸村十四代・仙台真田家十三代ご当主の真田徹(とおる)さんにご意見を伺った。
「飽きっぽく好奇心が強い性格だったことはよくわかる。幸村は幼少期に人質として様々な家を転々としていたが、それが非常に楽しく性に合っていたものと思う。人質生活が長いと、家康のように相手に対する恨みを募らせるパターンもあろうが、幸村は人なつっこい性格だったのだろう。」とおっしゃった。
また、筆者が「現代であれば、学者が向いていると思う」と述べると、「そのように思う。戦国時代に生まれたから武将として活躍せざるを得なかったのであって、現代に生まれていたら、籠って本を読むタイプだったと思う。兄・信之も幸村について『非常に静かな性格』と話している。」とコメントしてくださった。
無念の死を遂げた幸村だったが、今回四柱推命鑑定をしてみて、本人がそれを強く望んでいたものと感じた。大阪の陣の直前、幸村は実の姉に手紙でこのように述べている。「定めなき浮世に候へば一日先は知れず候。我々のことなどは浮世にあるものとはおぼしめし候まじく候」。戦国時代が真田幸村を作ったのだ。今世生まれてきた折には、学者となって、悠々と世界を旅しながら気の向くままに研究を重ねて欲しい。しかし、今世は、どんなに相手を大切にしたとしても、浮気と不倫に厳しい目が向けられていることを強く伝える必要があろう。
■四柱推命とは?
古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
「国史大辞典」に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。
■用語説明
日柱の干支:その人の本質を表す重要な部分主星(しゅせい):月柱の蔵干通変星で、その人を表す最も重要な星。主に仕事運を表す。
自星(じせい):日柱の蔵干通変星で、その人のプライベートな部分の性格を表す重要な星。