現代に甦る江戸の味を知ろう 「江戸街道プロジェクトプロデュース 江戸料理体験セミナー in 日本橋」開催レポート
2024年2月14日(水)、CORED日本橋内にある「江戸料理 奈美路や」にて、「江戸街道プロジェクトプロデュース 江戸料理体験セミナー in 日本橋」が開催された。
「江戸街道プロジェクト」とは、広域関東(1都10県)の魅力を「江戸街道」というひとつのテーマによってブランディングし、街道観光の推進を通して地域を活性化させるという取り組みで、関東運輸局が主導している。

ⓒ歴史人編集部
本セミナーは、同プロジェクトのテーマのひとつである「江戸料理」について理解を深め、食を通じた地域振興の可能性を議論することを目的として開催され、当日は各種メディアをはじめ、地域振興や観光事業に関連する企業等が参加した。
冒頭に、会場となった「江戸料理 奈美路や」支配人である佐藤達雄氏が江戸料理の起源や発展について解説。その後株式会社ケー・シー・エスによる事業説明「江戸街道、料理で伝える歴史と文化の旅」が行われた。
メインイベントであるパネルディスカッションには、ファシリテーターとして(公社)日本観光振興協会総合研究所顧問 丁野 朗氏、パネラーとして福田 浩氏(江戸料理研究家/大塚『なべ家』元主人)、大竹道茂氏(江戸東京・伝統野菜研究会代表)、冬木れい氏(料理研究家/「大きな竈」主宰)、岡村清二氏(関東運輸局観光部長)が登壇。「江戸料理による地域の観光振興」をテーマに、それぞれの立場や経験から今後の展望を多角的に議論した。
セミナー後には「江戸料理体験」として、冬木れい氏が監修した江戸料理の数々が振る舞われ、江戸時代の料理本に残された調理方法や再現する上での工夫等を学びながら江戸町人が楽しんだ味を体感しながら活発な意見交換が行われるなど、大盛況のうちに幕を閉じた。