これを読めば大河ドラマ『光る君へ』の世界へタイムスリップ!見どころ&平安時代ってどんな時代?
歴史人Kids的注目ポイントは〝藤原氏が実権をにぎった平安の時代背景〟
来年1月7日から放送が開始される第63作目のNHK大河ドラマ『光る君へ』。12月11日(月)にNHK局内で、初回完成試写会&会見が行われ、歴史人Kids編集部も一足お先に初回放送を視聴してきました。そこで今回は、『光る君へ』の見どころと担当者的注目ポイントをご紹介していきます!
■恋愛だけじゃない!紫式部と藤原道長の二人が織りなす〝ソウルメイト物語〟
主人公は、千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を書きあげた女性、紫式部。彼女の秘めた情熱とたぐいまれな想像力、そして一人の男性・藤原道長への想い。変わりゆく世を変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語が描かれます。
■紫式部と藤原道長はどんな人物として描かれるの?
主人公・紫式部(吉高由里子)
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©NHK
10世紀後半に京に生を受ける。名前は「まひろ」。
藤原家の生まれであるものの、父の為時は下級貴族、けっして裕福ではありませんでした。学問をつかさどる父のもとで、幼い頃から文学の才能を発揮し、想像力と好奇心を育んだまひろは、考え深く鋭(するど)い感性を持つ女性へと成長していきます。
数歳年上の藤原道長(柄本佑)とは、少女のころから知り合い、惹(ひ)かれ合うも、身分差に阻(はば)まれてしまいます。やがてはるかに年上の男性と結婚して娘を授(さず)かるも、死別。一人娘を育てながら、のちに『源氏物語』として知られる長編小説を書きはじめこととなります。
道長との縁が絶えることは、終生(しゅうせい)ありませんでした。彼への愛憎(あいぞう)は、まひろの人生を苦(くる)しめ、そして花開かせていきます。『源氏物語』の評判(ひょうばん)が高まり、まひろは、道長の求めで、その長女の中宮(ちゅうぐう)・彰子に仕える宮中(きゅうちゅう)の女房(にょうぼう)となる。一方で、まひろが書きつづる『源氏物語』は、道長のバックアップを受け、天皇や貴族の間でベストセラーとなります。
藤原道長(柄本佑)
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©NHK
平安の貴族社会で、最高の権力者として名を遺した男性。
名門、藤原北家(ほっけ)に生まれ、兄の道隆(井浦新)、道兼(玉置玲央)の陰で、一見目立たない、しかしどこか光るもののある青年貴族に成長。やがて思わぬ事態が重なり、若くして政権の中心に躍(おど)り出ることとなります。
戸惑いながらも、次第に政治家としての力をつけていき、その非凡(ひぼん)さが表出(ひょうしゅつ)。道長は、娘たちを次々と天皇の后(きさき)とし、続く代々の天皇の外戚(がいせき)となることで、頂点に上りつめていきます。
まひろ(紫式部)とは幼いころに出会い、のちに『源氏物語』の執筆をバックアップ。后となった娘に学問を授けさせるために宮中に出仕させます。二人には距離があるように見えますが、実はその心は生涯離れることのできない〝ソウルメイト〟としてつながっていました。お互いの人生の輝き、喜び、そして苦しみをつぶさに見つめあうことになるのです。
■『光る君へ』のシーンでおさらい、平安時代ってどんな時代?
歴代作品では、戦国~江戸・幕末期を描かれることが多かった大河ドラマ。制作統括の内田ゆきさんが「平安時代を描くこと時代が挑戦だった」と語るほど、また新たな歴史人キッズの誕生も期待される今作。
特に初回放送は「平安時代はあまり詳しくない」という方でも、紫式部の生きた平安時代を総ざらいすることができる内容となっていました。そこで、今回はドラマのシーンと合わせて平安時代を予習していきましょう!
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平安京(現在の京都市)を都として、天皇や貴族が政治を行っていた今から1000年あまり前の平安時代。特に、紫式部の生きた時代は、藤原氏が実権をにぎり、日本風の文化が花開いた時代でした。
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権力をにぎっていた藤原氏は娘を天皇の后にし、天皇と娘の間に生まれた子どもを次の天皇にすることで、自分は天皇を助ける摂政や関白という地位につき、政治を動かしていました。これが〝摂関政治〟です。
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一方、宮廷にはたくさんの女性たちも暮らしていました。天皇の后や、身分の高い人たちの身の回りのお世話をする女性たちです。天皇の后は教養も大切とされていたことから、紫式部のような才能ある女性たちが教育係として選ばれました。
「都があった平安京ってどんな都?」「紫式部って史実ではどんな人物だったといわれている?」など、もっと平安時代や紫式部について知りたい方は、『歴史人Kids』vol.2をチェックしてね!
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