『歴史探偵』が巨大地震を調査!先人たちのキロクから学ぶものとは?
『鎌倉殿の13人』以来の共演、ゲストは新納慎也さん
■“小さな津波でも非難が必要!”その危険性は先人たちが残した記録が伝えていた!?

『安政二年江戸大地震火事場の図』 国立国会図書館デジタルコレクション
宝永4年(1707)、東海・東南海・南海の3か所が連動してマグニチュード8.6「宝永地震」が起こった。
この時、津波は伊豆半島から九州までの太平洋側で広く発生。諸説あるが、大坂で地震による被害は死者734人、津波による死者は約17,000人といも伝えられている。
嘉永7年(1854)11月5日にはマグニチュード8.4の「安政南海地震」が発生し、この約2時間後に津波が
押し寄せた。安治川河口に位置する天保山付近では1.6m~1.9mほどの高さだった。それにも関わらず、数百の大船が流され、次々と橋は崩落、多くの町人が避難していた小舟に衝突したと伝わる。大坂市内の被害者は2000~3000人ともいわれ、そのほとんどが水死であったと言われている。
参考文献:歴史人2021年3月号「三大都市 災害の歴史」
■歴史探偵が「巨体地震」の驚くべき実態を発見!?
今年で阪神・淡路大震災から30年。 「過去の地震の記憶をいかに伝え、どう減災に繋げられるか」を考えるべく、歴史の謎や新事実に深くスリリングに切り込む番組『歴史探偵』、今晩の放送では巨体地震を特集。

©NHK
その発生が強く懸念されている南海トラフ地震。今回は、歴史資料から南海トラフ地震の実態を調査。見えてきたのは、幕末の大坂中心部に「「想定外」の大被害」をもたらした津波の恐るべき実態。そしてその90年後、再び起きた地震では「国の情報隠蔽」によって、愛知で被害が拡大した可能性も浮上した。

©NHK
阪神大震災を実際に経験し、 連続テレビ小説 「おむすび」では神戸市職員役を演じる新納慎也さんをゲストに迎え、佐藤二朗さんたちと共に、歴史という視点から考えていく。
■大河ドラマ『鎌倉殿の13人』依頼の共演するおふたりからコメントが到着!

©NHK
佐藤二朗さん
この番組をやって何年かになりますが、特に今回歴史上の過去の地震を学んで、具体的に役に立つ情報がいくつもありましたね。背筋が伸びる回でした。
新納慎也さん
地震や津波などの災害の時はこういうことがあったよ、みんなこうしなきゃダメだよという伝承碑が日本にたくさんあることに本当にびっくりして。それぐらい日本って災害が多いしそれだけみんな語り継がなければと思いました。
<「歴史探偵 」番組概要>
俳優の佐藤二朗が探偵社を結成!歴史の謎や新事実に深くスリリングに切り込む番組、それが『歴史探偵』だ。NHKアナウンサーが探偵となり、歴史の現場に眠る真相を徹底取材。調査結果をもとに、佐藤二朗所長がゆるくも独特の世界観あふれるスタジオトークを繰り広げる。ターゲットは、歴史を揺るがした大事件や人物たち。古代、戦国、幕末……。次々と謎が解き明かされていく。
【放送】毎週水曜 午後 10:00~10:45(NHK 総合・全国)
【出演】佐藤二朗ほか