りんかあんなの好きなあの偉人は〝クラウドファンディング〟で助かっていた!?
歴史人キッズが語る!ニッポン〝最強〟の偉人
「偉人にはこんなエピソードがあってね…」楽しそうに話してくれるのは、キッズモデルのりんかあんなちゃん!ふたりが〝自分たちの言葉〟で語ってくれるので、偉人たちの歴史がよく分かる!「歴史って難しい」「なんで勉強するんだろう?」と考えている、歴史苦手キッズたちに届けたいコーナーです。
好きな偉人、推しポイント、そして歴史好きだからこそ抱いた夢に至るまで、〝自分らしい〟歴史の楽しみ方をしている歴史人キッズであるりんかあんなちゃんが歴史愛をあつ~く語ってくれました!親子で一緒に読んで頂けると嬉しいです。
今回は、ふたりが好きな偉人第8&7位を発表します。
■第8位はワクチン開発の立役者野口英世&諦めない心の持ち主朝倉義景

【左】りんかちゃん【右】あんなちゃん
―あんなちゃんの第8位の発表をお願いします!
あんな:野口英世(のぐちひでよ)。では、まず問題です!これは野口何と読むでしょうか?
編集:のぐちひで・・・よ?
あんな:せいかーい!のぐちひで〝お〟って間違える人が多いんだよね。
編集:音の響(ひび)きで覚えちゃっているよね。
あんな:英世のすごいところは、自分が病気になってまでワクチンを作り続けていたところです。
英世は昔、アフリカで流行っていた黄熱病(おうねつびょう)という病気のワクチンをつくるためにアフリカへいったんだけど、ワクチンを作りはじめて、最初にかかった病気が黄熱病だったと思い込み、自分にはすでに免疫(めんえき)があるから大丈夫と思っていたんだ。でもその病気はではなくて、本当に黄熱病にかかった時に亡くなってしまったんだよ。英世以外にも、多くの研究者が黄熱病で亡くなってしまったんだって。

「手術後もこのくらいしか手が開かなかったんだって」と教えてくれるあんなちゃん
英世は小さい頃、お母さんが料理の準備をしに行って目を離した隙に囲炉裏(いろり)に手を入れて大やけどしちゃったの。その時、あせったお母さんが包帯(ほうたい)を手に巻いちゃったから手がグーの形のまま固まってしまったんだ。手術をしようと思っても遠いし、お家が貧(まず)しかったので病院へ行くことができなかったんだよ。
そんな英世は、学校で作文を書く時間があって『私の左手』という内容で書いたんだよ。その作文を先生が褒(ほ)めてくれて、職員と生徒全員にも読んでもらうよう声をかけてくれたんだよ!それを読んだみんなも感動してくれて「治療(ちりょう)のために募金(ぼきん)をしよう!」となったんだ。なんと、当時の約20円という金額が集まって、有名な先生にみてもらえることになったけど元のように治(なお)ることはなかったんだって。
貧乏(びんぼう)な暮らしをしていた英世だったけど、お金遣いが荒(あら)くて、何度も人にお金を借りていたんだって!アメリカに行く前の送別会で持っていたお金を全部使いきっちゃって、またお金を借りたんだよ。だから、恩返(おんがえ)しすることもできずに出発しちゃったんだよ。

強みと弱みをあげたうえで、野口英世を選んだ理由を教えてくれるあんなちゃん
英世がワクチンを作ろうとがんばってくれたからこの世界はワクチンというものを生み出すことができたのかもね。すごいなと思うけど、お金遣いが荒かったから8位かな~。
―お金の使い方を勉強することは大切だよね。では、りんかちゃんの第8位を教えてください!

本取材のために調査してくれた情報を教えてくれるりんかちゃん
りんか:戦国武将の朝倉義景(あさくらよしかげ)!今の福井県に、一乗谷城(いちじょうだにじょう)というのがあったんですが、これを守ろうとしてとっても強い織田信長(おだのぶなが)を恐れずに戦った人物です。強い人にも立ち向かっていく義景に、私はひかれて選びました。豆知識!信長に逆(さか)らい続けるが、負け続け滅びました・・・かわいそう!
あんな:それで自分は自(みずか)ら死んじゃって。妻(つま)、子ども、義景のお母さんも信長にとらえられて殺されちゃったんだよね。
りんか:その前に阿君丸(くまぎまる)という子どもも病気で死んじゃったり、悲しいことがたくさんあったけどがんばったから8位に選んだよ。
実は、お仕事で福井県に呼んでもらった時に、一乗谷朝倉遺跡(いちじょうだにあさくらいせき)に行ってきたんだけどね、とても素敵だったよ~!
あんな:家の中にも、外にも井戸がたくさんあったね。
りんか:トイレは外にあったから、夜怖かったんじゃないかな……。発掘(はっくつ)できるところがあってね、予約制だったからチャレンジできなかったんだ。次はそこに行ってみたいなぁ!町の遺跡があった場所には、復元(ふくげん)した町並みが作られているから、広くて美しくて楽しいんだよね~。
あんな:形が残っていなくても美しいんだよね~!義景~って、オーラを感じられるしね!
■第7位は〝努力は実る〟の豊臣秀吉&説得力と恩を忘れない北条政子

【左】りんかちゃん【右】あんなちゃん
―続いて、あんなちゃんの第7位をお願いします!
あんな:豊臣秀吉(とよとみひでよし)。秀吉は農民から天下統一(てんかとういつ)を果(は)たしているんです。〝努力は実る〟、これこそまさに秀吉のことだなと思ったんですよ! 秀吉は指が6本あったと言われていて、親指の下辺りにもう1本生えていたって伝説があるんだよ。

指があったと言われる場所を教えてくれるあんなちゃん
秀吉は信長に仕(つか)えていた人物。その時のエピソードでおもしろいのが、草履(ぞうり)を懐(ふところ)で温めていた話。寒い冬に信長が草履をはこうとしたら、あたたかかったから……
りんか:「ワシの草履を尻に敷いていたのは誰だ~!?」って言ったんだよね。
あんな:そこで秀吉は、「違いますよ!草履を懐で温めていたんですよ!」って返したんだよ。すると、信長は秀吉のことを「面白いやつだ!」とだんだん認(みと)めてくれるようになったんだって。この他にも、信長を何度も助けていたことから、とても信頼されていたんだ。そういうところが天才だなと思って選んだよ。
信長は、秀吉にあだ名をつけているんだよ。まず1つめは、よく知られている『サル』!2つめ、あまりみんなは知らないかなと思うのが『ハゲネズミ』!なぜそう呼ばれていたのかは、まだよく分からないんだって。
りんか:信長は名前をつけるセンスがすごいよね~。
あんな:秀吉は最初に天下統一を果たした人なんだよ!本当なら信長が最初に天下統一を取るはずだったんだけど、本能寺の変という事件があって死んじゃったから果たせなかったんだよね。信長と秀吉は、天下統一しようって約束していたし、天下統一したといってもいい気がするな~。
りんか:信長はずっと宣言していたもんね。秀吉が天下統一をしてくれて、信長も嬉しかったんじゃないかな。友情というのは素敵だね~。

友情の大切さをしみじみ感じているりんかちゃん&あんなちゃん
―歴史から友情の大切さも学ぶことができるんだね!りんかちゃんの第7位をお願いします。
りんか:北条政子(ほうじょうまさこ)!鎌倉幕府の最初の将軍さまだった源頼朝(よりとも)の奥さんで、尼将軍(あましょうぐん)と呼ばれた人です。「頼朝様のご恩は山よりも高く海よりも深い」という言葉を言ったのですが、それが私の心にグサーッと刺(さ)さったんだ~!政子の説得力(せっとくりょく)や恩(おん)を忘れない心が好きだなって思ったよ。これは頼朝さんが死んじゃったあとに周りの人たちにいって、戦いのときにふるい立たせた言葉なんだよね。

感動を身体で表現してくれるりんかちゃん
政子の性格はとても気が強かったんだよ。そして、鬼嫁(おによめ)だったんだよ!鬼嫁エピソードもおもしろくてね、北条政子の旦那さんは源頼朝。結婚した後も、頼朝は亀の前という女性の家に通っていたんだ。亀の前の存在(そんざい)を知った政子は、その亀の前の家を破壊させてしまったんだよ!まさに、鬼嫁だよね!
偉人たちの名言、性格を調べたうえでランキングをつくってくれたふたり。
お金の使い方や将来の夢は、歴史からも学んでいるのかも!?明日もお楽しみに!