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茨城県立歴史館で外部プロデュース企画「なぜ恋してしまうのか?展」開催中!

20241214日より、茨城県立歴史館(茨城県水戸市)で「なぜ恋してしまうのか?展」が開催中。

本展は、開館50周年を迎える同館が、新たな試みとして過去を学び未来を考える「いばらき未来歴史展」をコンセプトにしたもので、初めて外部プロデュース企画となる。

ⓒなぜ恋してしまうのか?展

■古代から現代までの恋愛史を50のエピソードで紹介

 

 過去の章では、古代から現代に至るまでの日本人の恋愛のあり方にフォーカスし、50のエピソードを紹介。時代ごとの恋愛・結婚の特徴を端的に解説する「恋愛スタイルの歴史」や、多くの人々の心を掴む魅力を持った人物を紹介する「モテ」、多様な絆や愛、つながりのあり方を取り上げる「いろいろなのかたち」、後世に語り継がれる切ない恋の終わりを集めた「失恋」、社会や歴史を変えてしまうほどのドラマチックな恋を紹介する「大恋愛」、絵巻物からマンガまで、恋する姿を描いた「恋の絵」、和歌からポップソングまで、悠久の時を超えてうたわれ続ける「恋の歌」、そして、先人たちの言葉から恋を問い直す「そもそも恋愛って何?」の8つのテーマで展示される。

 

 編集は月刊『歴史人』、執筆は水谷千秋先生(古代)、福家俊幸先生/西原志保先生(平安)、遠藤明子先生(鎌倉)、小和田泰経先生(鎌倉~戦国)、安藤優一郎先生(江戸)、堀江宏樹先生(明治~終戦)が担当。第一線で活躍する歴史学者、研究者、歴史エッセイストらが恋愛の軌跡をわかりやすくナビゲートする。

ⓒなぜ恋してしまうのか?展

100年先の恋愛のあり方を考える珠玉のエッセイ

 

 未来の章では、100年後の2124年の恋愛をテーマに、6つのエッセイを展示。もしも複数とのパートナーシップが当たり前になったら? 結婚制度がなくなったら? 人口が減少して出会いの数が少なくなったら? テクノロジーや価値観の変化によって、恋も大きく形を変えるかも……そんな未来を想像させる、ここでしか読めないエッセイに注目だ。

 

 執筆は岨手由貴子さん(映画監督)、コムアイさん(アーティスト/歌手)、佐久間裕美子さん(ライター/アクティビスト)、おおはた雄一さん(音楽家)、松村圭一郎さん(文化人類学者)、カツセマサヒコさん(小説家)と、各界でその名を知られる豪華メンバーが担当している。

ⓒなぜ恋してしまうのか?展

■過去・現在・未来の恋愛が交差する場所

 

 本展は、来場者が自身の恋愛や生き方、日本という社会を振り返り、これからどうありたいかを考えられる場だ。過去の恋愛を通じて何を感じたか、未来の恋愛を想像して何を思うのか、そして今自分にとって「恋愛」とはどういうものなのか? 未来はどう変わっていくのか? 歴史の街・水戸で50年愛され続ける茨城県立歴史館で、過去を学び、未来を考えてみよう。

 

 展示室内には、「なぜ恋してしまうのか?」「自分にとって恋愛とは何か?」という問いに対して抱いた答えを集める「恋のアーカイブ」が存在する。簡単な操作で声を吹き込むと、他に寄せられた声とともに展示室入口のスピーカーから流れるという試みだ。来場した際にはそんな問いに対して自分のなかでたどり着いた答えを、ぜひ恥ずかしがらずに吹き込んでほしい。

ⓒなぜ恋してしまうのか?展

 2024年12月23日(月)19時からは、同展示を体感できる「茨城県立歴史館「なぜ恋してしまうのか?」展を巡ろう【ニコニコ美術館】」が生放送される。豪華著者陣の解説やこぼれ話、ここでしか聞けない歴史トークなど、コンテンツ盛りだくさんの生放送なので、要チェック。

 

生放送URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv346544792

 

<出演者>

●堀江宏樹(歴史エッセイスト) 
●小和田泰経(歴史学者) 
●西原志保(日本文学研究・東北大学文学研究科助教) 
●佐久間裕美子(アクティビスト/ライター) 

外部プロデュースによる新企画「なぜ恋してしまうのか?展」

 

【会場】茨城県立歴史館

【所在地】310-0034 茨城県水戸市緑町2-1-15

【アクセス】水戸駅北口4番バスのりば から「桜川西団地」行きなど偕楽園方面行き乗車約10分、「歴史館偕楽園入口」降車、徒歩2分ほどで到着します。

【開催期間】20241214日(土)〜2025126日(日)

【開館時間】9時半〜17時(入館は16時半まで)

【休館日】月曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始1229日~1月1日

【入館料】一般390円、満70歳以上200

1226日(木)満70歳以上の方入館無料日

20名以上の団体は一般330円、満70歳以上170

※入館無料:高校生以下、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害保健福祉手帳、指定難病特定医療費受給者証をお持ちの方とお付き添いの方

 

主催:茨城県教育委員会/茨城県立歴史館

外部プロデュース:株式会社ニューピース

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