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大河ドラマ『光る君へ』・藤原道長を演じる中で柄本佑さんがみえた変化や発見とは?

【柄本佑さんインタビュー】分からないことが多いからこそ感じられたのは、楽しかったチームで再び作品を作れることへの喜び!


「この世をば我が世と思ふ 望月の 欠けたることも なしと思へば」をいう和歌からも、世間では❝強い権力欲をもっている❞というイメージもある藤原道長を、現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』で演じる柄本佑さんにインタビュー。❝藤原家の末っ子❞を演じたことで見えた新たな発見などはあったのでしょうか・・・?


 

 

―一視聴者としての感想と柄本さんの周りの方々からの反響はいかがですか?

©NHK

自分が出ているものを観るのが苦手なので、なかなか客観的にはなれていないのですが・・・。
スピーディーかつ重厚、そこに入ってくる気持ちは通じ合っているのに通じ合っていかないというまひろ(紫式部)とのラブストーリーと藤原家が導く政治とが、おもしろい交わり方をする大石さんの脚本は、読んでいてもあっという間に終わってしまうほどおもしろいです!
台本のもつスピーディーさに、画がフィットするカタチで繋がっているので、見ている方も45分をあっという間に感じて頂ける作品になっているのではないかと思っています。

 

あと、監督によって演出の違いがあるので、そこら辺の違いも観ています。
監督によって異なる個性がしっかりあるんだなぁと感じました。

 

周りからの反響は・・・うちの近所の花屋が「とってもおもしろい」と言ってくれました!笑
小学生の時から知っている人で、その人も書道をやられていたり、時代オタクだったりするんですけどね。
近くの踏切で出会った時に、「すごいおもしろい!」という意見を聞けたのは嬉しかったです。

 

 

―オファーを受けて道長役を演じるとなった時の想いと演じられていく中で❝道長像❞への変化はありましたか?

©NHK

まず藤原道長役をいうお話を頂いた時、ディテールの印象は無くて、学校で習う『時の権力者としてのヒール』というイメージがあるだけでした。

 

お話を頂いた時は、「藤原道長」という役に対してよりも、単純にその座組に入れるという喜びがありました。
以前、大石さんが書かれた脚本で、吉高さんが主演をするという、同じ組でやらせて頂いた時がとても楽しくて。
オファーを頂く前に「そのチームで大河ドラマをやるという」というニュースを見ていたので、『チェッ!いいな~、楽しそうじゃん!』と心のどこかで思っていたんだと思います。笑

 

最初の打ち合わせの時に、もともと抱いていたようなイメージでは無くて、❝末っ子で、のんびり屋。兄貴の方が政治に向いていて、それでも関わらないわけにはいかなくて。前に出ることはなくのんびりとしていたら、あれよあれよという間に周りの関係でその座に行ってしまう。❞という道長像をやりたいとお伺いしました。

 

色々な本を読んだりしましたが、1000年以上前のお話で、細かいことが分からないというのが逆に良かったのかもしれませんね。
だから「大石さんの道長」さんに向き合って行けば良いんだなと思ったし、そのくらい強いキャラクターに書かれていました。

 

実際に皆さんのもつ印象よりも、❝大石静さんの描く道長❞にしていけばいいかなと思いました。

 

 

―普段の兄弟ポジションとは異なり、藤原家の❝末っ子❞を演じたことで、新たな発見はありましたか?

©NHK

兄弟間の新たな発見でいうとありません。

でも、僕、本当にお兄ちゃんがいればよかったって憧れていたんです!だからそれは出ているかもしれないです!笑
憧れていた末っ子なので、自分が思い描く末っ子像みたいなのは、入っちゃってるんじゃないかなぁ、と思います。
もしかしたら、実生活と(役とは)クロスした方がいいのかもしれないですね!

 

 

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歴史人Kids編集部(れきしじんきっずへんしゅうぶ)
歴史人Kids編集部れきしじんきっずへんしゅうぶ

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